二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: イナズマイレブン〜心に灯る星〜【世界で輝く星】 ( No.167 )
- 日時: 2011/12/25 17:55
- 名前: 夜桜 (ID: KY1ouKtv)
番外編<季節の出来事>
〜クリスマスversionⅣ〜
【初雪】
「…いない」
そらは呟く
「クリスマスイヴにいない?何考えてるのよ!!!!」
そらの声が響く
「…今日は開けておいてって言ったのに!」
そらは場所を変え丘に行く
何かあればいつもそこ
今は雪が積もり町の明かりやイルミネーションが綺麗に見える
「…すぅ」
そらは息を吸い込むと
「っ…一朗太のバカぁぁぁあ!」
取りあえず叫ぶ
「すっきりした…帰ろうかな」
そらが帰ろうと向きを変えると
「あ…一朗太」
そらの顔が引きつる
「『バカ』って何?」
「あー…ん〜。今の心境?」
そらが明後日の方向を見ながら言う
「はぁ…」
風丸が大きなため息をつく
「な、何よ!そのため息はっ?!大体一朗太が悪いのよ!!クリスマスイヴは開けておいて、って言ったのにいないから」
「そ、それは悪かった。ちょっと呼ばれてな」
風丸が『悪かった』というが
「呼ばれたから、そっちに行くの?私との約束の方が先でしょう」
そらが今にも泣きそうな顔をする
「そうじゃない!ただ…円堂にな」
「円堂君?今日は秋ちゃんと一緒じゃないの?」
「あぁ。だけどな、クリスマスの………」
風丸は言いかけて止める
「何よぉ。はっきりしなさい」
そらが子供のように言う
「…こ、コレだよ!!!」
風丸は小さな箱を取り出す
「…?はこ?」
「あぁ…ってプレゼントだよ!」
その言葉にそらが目を見開く
「え?なんで」
「クリスマスプレゼント…だよ///」
「円堂君の話は嘘?」
「否、嘘じゃない。円堂と買いに行ってた。円堂も用意してなくてな」
それを聞くとそらは小さく笑う
「そーなんだぁ。ホント、やること遅いんじゃない?世の中の女の子は早くから準備してるのに」
からかうようにそらが言う
「し、仕方ないだろ。俺、男だし」
「そういう事にしてあげるわ♪」
空からは白い雪が舞う
「ホワイトクリスマスだ…知ってた?“初雪を一緒に見た2人は結ばれる”って」
優しい笑みを浮かべてそらは言う
「………え?え、えぇぇぇぇえ?!/////」
風丸が慌てる
それを見てそらは笑い出す
「一朗太。聞いてた?“初雪”よ?コレは、初雪じゃない。この間から降ってるじゃない」
「そ、そらぁ!」
風丸が起こったように叫ぶ
「あはは。ごめんって…来年は初雪、一緒に見ようね」
白い雪が舞う聖なる日に交わされたのは小さな約束