二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: イナズマイレブン〜心に灯る星〜【世界で輝く星】 ( No.185 )
日時: 2012/01/06 10:55
名前: 夜桜 (ID: KY1ouKtv)
参照: これから、小説内の漢数字を減らして数字にする!

 十六話「世界大会」

宿に戻ると
「遅い!もうすぐ夕食の時間よ!!」
秋に怒られていた
「秋ちゃんーごめんねぇ」
そらは取りあえず謝る
「何処行ってたの?心配するでしょ!!」
「えーと…その」
円堂は答える事が出来ない
「秋ちゃん、私はね円堂君が宿から出ていくのが見えて…心配になって後を追って行っちゃった」
そらが笑う
「…ってまて!そら!」
「だってそうでしょう?」
そらの言う事は正しい。つまり円堂だけが悪い状況
「もう!また特訓する処でも探してたんでしょう!」
「あはは」
円堂は苦笑いをする
「そんな事だと思った。はいこれ」
秋は持っていたロープを円堂に渡す
「これって…」
「もってきたの。絶対いると思って」
秋は笑う
「ありうがとな!よーし、早速タイヤ探しに行ってくる!!」
円堂が出ていこうとするので
「だから、もう夕食だってば!!ってきゃああ!」

「わぁ〜。大丈夫?」
そらが倒れこむ2人をみて言う




「ん〜タイヤータイヤぁ」
円堂はロープを持ってタイヤを探す
「そう良いタイヤなんて落ちてないよなぁ。どーんと重みがあってだーんと太くて」
円堂がタイヤを探して歩いていると横を1台の車が通り過ぎて行った
「…!あれだ!」
円堂は車の後を追って走る
「そのタイヤ待ったぁぁぁあ!」






その頃

「フィディオ・アルデナ。イタリア代表、別名白い流星」
そんな声が響く
その声に反応してイタリア代表のキャプテンマークをつけている少年が振り返る
すると、そこには髪を下してスーツのようなブレザーに身を包んだかがりがいた
「…君は?」
「あたしは、月風かがり。イナズマジャパンのマネージャーよ」
「俺に何か用?」
かがりは少し黙り
「んーそうね。特には無いわ。ただ交流は持っていてもいいんじゃないか、と思っただけ」
かがりは言う
「そうか」
「それに…世界のレベル、見てみたいのよ」
かがりはそう言いフィディオの足元にあったボールを奪う
「へぇ?君やるね」
「一応、ね?」




曲がり角で
「っ!!!?」
「?!!」
「あ」
円堂とフィディオがぶつかりかける
フィディオがとっさに避け、ボールを駆け上げ円堂を支える
「大丈夫かい?」
「え、あぁ…ってお前は」
フィディオが蹴り上げたボールが円堂が追っていた車の二台に乗る
「「あ」」
2人は一斉に走り出す
かがりはソレを見て後を追う
「ちょっと!円堂!!なんでアンタが此処にいるのよ!?」
「なんでって…って誰?!かがりかっ?!」
「気づくの遅い!」

するとフィディオは途中にあった裏道に入る
「え?ちょっと…凄い。こんなに物がある処をそんなスピードで」
円堂が言うと円堂を置いて先を走っていたかがりから
「円堂ー!さっさといくわよ!!」
声がかかる

「(これなら、追いつける…?)」

フィディオは横道から車の前に出る
すると車は急ブレーキをかけて止まる
「はぁ…ボールを返してください」
「ボールだぁ?!」
急ブレーキをかけた際にバランスを崩していたタイヤが落ちる
かがりは取りあえずボールを拾う
「…あー、タイヤ転がってきたよ」

「危ない!!」
フィディオの声が響く
すると円堂は
「ゴッドハンド!!!」
タイヤを止める
「凄い。なんてパワーだ」

フィディオが円堂に駆け寄る
「あ、コレ。円堂が悪かったわね」
かがりがフィディオにボールを渡す
「お前!すげぇ速いんだな!」
「君のパワーも大したものだよ」

「俺、円堂守!イナズマジャパンのゴールキーパーなんだ」
「かがりの処の…」
フィディオが小さく呟く
「俺はフィディオアルデナだ」
「フィディオか、宜しくな!」




タイヤは無事貸してもらう事ができたが

「じいさんのおかげか」
「え?」
「お前自身のサッカーは何処にある」
「俺の、サッカー」

タイヤを貸してくれたおじいさんは車に戻る
「そのタイヤはくれてやる。特訓頑張れよ」

「(助手席にいたのって…どっかの選手だったハズ。何処の選手だったかなぁ)」
かがりはその光景を見ながら思っていた

「円堂、そろそろ帰らないと…」








「開催式…堅苦しい」
かがりは言う
「あはは。でも、皆なんかいい顔してるね」
そらが言う
「各ブロックを勝ち上がっただけの事はある…って事でしょう」



「あ、一之瀬君だ」
そらは言う
「あーあ、強いライバルが沢山だ」
からかうような声が微かに響いた