二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: イナズマイレブン〜心に灯る星〜【世界で輝く星】 ( No.219 )
日時: 2012/04/16 20:41
名前: 夜桜 (ID: KY1ouKtv)

 二十七話「呪縛」

「分かりました。こちらでも調査をできる限り、はい」
少女は電話の向こうにいる相手に言う
『そら、大丈夫。きっと乗り越えれる』
向こうの相手を強く優しく言う
「はい」
そらは穏やかに頷く

「いるんだ。この島に」






「…これは」
ツインテールの少女はパソコンの画面を見て呟く
少女に部屋に
「かがり、話が…何?どうしたの?」
そらはかがりに聞く
「そら。ちょっとね、これ」
かがりは画面を指す
「鬼道君に佐久間君、何してるんだろう?…ん?かがり、これどこから持ってきてるの」
そらが言う
画面にはライオット島内を駆け回る鬼道と佐久間の姿
「この島の監視カメラから」
「やること凄いわね。相変わらず」
苦笑いで言う
「大丈夫。ある程度だけ…すでに許可はとったし。全て見れるわけじゃないわ」
「そ、そうなんだ…」
呆気にとられる

「で、話って?」
かがりがそらに尋ねると
そらは俯いて言う
「この島にいるの…奴が」
「え?まさか」
「だから、私…かがりや皆に迷惑かけると思うの」
そらが言うそれに対してかがりは
「何を今更。大丈夫、周りには内緒。いざとなったらあたしがフォローいれとくから」
かがりが力強く言う
「ありがとう」

そらはそういうと部屋を出ていく
「行ってくるね」
そう言い残し





「彼がライオット島にいる…私も行こうかしら?」
女性は1人呟く
「いいえ。ダメよ…あの子達を信じて、私はここでまつのよ」



「立向居の特訓には私が付いてるから安心してよ。かがり」
「えぇ」
「いい感じだよ。立向居、何か掴んできてるし。上手くいくよ」
かがり舞衣香はそういう
「それより問題が…」
2人の会話に菜乃香が入って行く
「なに?」
菜乃香はある3人を見る
「鬼道君、不動君、佐久間君。集中しきれていません」
「(奴の事よねーやっぱり)分かったわ」
かがりはそういうと監督のもとへ行く

「監督。鬼道たち、集中できてませんよ。今は、外すべきだと思います」


「鬼道、佐久間、不動」
監督が3人を呼びつける
「お前達は練習に集中できていない。グラウンドを出ろ」
「分かりました」
鬼道が言った後に佐久間を頷くように頭を下げる

「あれ?ねぇー不動は?」
舞衣香が不動がいないことに気づき聞く
「なに、何時の間に!」
鬼道は走り出す




「呪縛ってところかな」
かがりが誰も気付かないほど小さな声で呟く











「どこにいるの?…奴は-----------------影山は」
そらは呟く

「誰?」
そらの目の前に1人の少年がいた
少年は笑っていた
「(鬼道君に似ている。だけど違う…)」
少年は笑いその場から消える
最後に残るは少年の声

「あのお方からは逃れることはできない」

「何だったの?今の…彼は、誰なの。それにあのお方って、影山のこと?」




『ライオット島巡回バス、間もなく発車いたします』
アナウンスがかかる

そのバスに乗ろうとする鬼道
「俺も行く」
佐久間が追いつき言う

2人はバスに乗る
するとそこには
「不動」
不動がいた
「誰かと思えばお前等か」
「はやり影山の処に行くつもりか」
鬼道が聞くと不動は何も言い返さない。ただ笑うだけだ
『間もなくドアが閉まります』
そのアナウンスとともにもう1人の乗り込んできた
「円堂…?」
「バスに乗るの見えたからさ、気になって」
不動の姿に気づき
「不動も?」

「なぁ、何があったんだ?何処へ行くつもりなんだ?」

鬼道が答えようとするとそれより早く別の声がした

「この島に影山がいるのよ」

「影山がっ?!…ってそら?!」
円堂が驚く
「どうしてお前が」
そらの存在に気づいていなかった鬼道、佐久間も驚く

「はぁ、結局みんな来ちゃったのね」
4人を見て言う

「どうして?それは貴方と同じよ。鬼道君」
そらは静かに言う





「今度こそ、向き合いたいの…過去と」