二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: イナズマイレブン〜心に灯る星〜【世界で輝く星】 ( No.259 )
日時: 2012/07/13 16:19
名前: 夜桜 (ID: KY1ouKtv)

 四十話「同点」

吹雪がボールをもち攻め上がる
「ますます速くなったな」
「君もね」
一之瀬に対し吹雪が言う
「なにをする気だ?」
「見せてあげる!!」
吹雪のスピードを上げる

「風丸君!」
「ここで、アレをやるつもりか?」
「うん」
「よし!」
風丸、吹雪が共に上がる

「2人で特訓してたからなぁ。どんなのが出来上がったのか?」
つららが楽しそうに言う

「今だ!」

「「ザ・ハリケーン!!」」

「フラッシュアッパー…あぁぁぁあ!」
風丸、吹雪のシュートが決まる

「やった!」
そらが笑う
「えぇ。でもこのまま黙っている相手じゃないわよね」
かがりが言う

ここで前半終了

「同点か。一哉の元チームメイト。思ったよりやるな」
「ミーたちにはサプライズがある。後半はもっとギンギンに攻めようぜ!」

「気迫には気迫でぶつかるんだ!それが戦うってことだ!!!」



「…戦って、戦って。得た勝利になんの意味がある?」
「その勝利があいつの証。だけど、その証のためにこれからの未来をすべて捨てるの?」


「一之瀬君!」
「…秋」

「あぁ!いそがないと後半が始まっちまう!」
円堂にある声が届く
「大丈夫なの?一之瀬君」
「!」
「こうしている間にも手術の可能性は低くなってきてるんでしょ?!」
秋が言う
「大丈夫だよ。秋、心配いらないって」
言うが秋の表情が曇ったままなのを見て
「…もう、土門の奴。少し大げさなんだよ」
「それでもっ!…無茶よ」
「秋…」
「なんで、なんんで一之瀬君ばかり」
秋が小さな声で言う
「さぁね。だけどこれを悔やんだことで何も始まらない。だったら今の俺にできることを精一杯やってみたい」

「俺は戦うよ、最後の試合になるとしても」

「どういうことだ。一之瀬」
円堂が出ていき聞く
「最後の試合ってなんなんだよ」



「(頑張って。一之瀬君、円堂君)」






「そんな!2度とサッカーが出来なくなるかもしれないなんて。嘘だろ?」
「嘘じゃない。君と、君たちとの試合が」

「最後なのか?だから今日の試合はその覚悟があったから、なのか?」


「遠慮はしないぞ」

「後半、楽しみにしてるよ」

「ありがとう。円堂君、一之瀬君に応えてくれて」
秋が言うと
「当たり前だ。あいつは俺たちの仲間だからな」
円堂が言う
「もし、これが…本当に最後の試合なら俺は思いっきり戦いたい」

「それが、俺の…俺たちのあいつへの全力の友情だ」




「最後とか、簡単にいうもんじゃないよ。バカ」



「いきなりサプライズだ!」
「魅せてやろう!!」

「「ユニコーンブースト!!」」
マーク、ディランのシュートが決まる

「円堂!この試合。俺たちが勝つ!!!」
「一之瀬…負けるもんか。必ず逆転してせるぜ!」

マークとディランがゴールに迫る
そのボールは円堂がクリア

「撃たせないぜ」
「あのタイミングで飛び出してくるだなんて。流石円堂だ」

「なんだか、怖いぐらいの迫力ですね。一之瀬さんもキャプテンも」
春奈が言う
「怖いぐらいの迫力…ね。本気ってこと」
かがりが静かに言う

「なんて気迫なんだ。あの2人」
風丸が言う
「あぁ。一之瀬の全力のプレーに円堂が全力で応えようとしている」

ユニコーンのスローリングから再開
だが、そのボールは染岡がカット
「染岡、決めろっ!!」
染岡がゴール前まで行く
「轟け!ドラゴンスレイヤー!」
「フラッシュアッパー!!」
だが、染岡のシュートは止められてしまう

「綱海、お前が蹴るんだ」
監督は綱海にコーナーキックを蹴るように言う
「俺がっ?」
本人も驚いた表情をする

「綱海かぁ。なかなかの人選」
かがりが軽く笑う
「うまくいくと良いですね」
ゆうりが心配そうに言う
「大丈夫よ。上手くいくわ」
そらが言う

「此処が海の男の見せ所。絶対決めてやるぜ」
綱海が意気込む
「行くぞ!!ザ・チューブ」

綱海はパスではなく直接ゴールを狙う
いきなりの事にキーパーも反応できずにゴールが決まる
「よっしゃぁぁあ!」

「ほら、上手くいった」
そらが笑う
「はい!」
ゆうりが頷く

「同点か、しぶといな」
土門が言うと一之瀬が応える
「追いつかれたら突き放せばいい」
「あれをやるのか。ローリングサンダーを」
「OKギンギンに攻めてやろうぜ!」
マーク、ディランも言う
「だが、アレはお前たちの負担が大きいぞ!」
土門が言う


「出し惜しみして勝てるほど、円堂たちは甘くない」