二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: イナズマイレブン〜心に灯る星〜【世界で輝く星】 ( No.271 )
日時: 2013/12/13 21:03
名前: 夜桜 (ID: KY1ouKtv)

 四十六話「同点」


「…やっぱ変わるわね。ナカタ、奴が入って良い動きしてる」
かがりが関心するように呟く
「そうね。やっぱり凄いね。1人いるかいないかでここまで違う」

後半が始まり勢いはオルフェウス
フィディオのシュートは円堂、鬼道により防がれる

鬼道がボールを持ち込む

「カテナチオカウンター!」
「それはもう通用しない!…何っ?!」
鬼道がフィディオを避けた瞬間、目の前にはヒデ
「(ナカタが加わったことでカテナチオカウンターまで進化しているのかっ!)」

そのまま攻め込むオルフェウス

「ブレイブショット!!」
「イジゲン・ザ・ハンド!…なっ!!」
円堂のイジゲン・ザ・ハンドは破られシュートが決まる
オルフェウス、再び勝ち越し


進化したカテナチオカウンターに阻まれ攻めきれない
そのうえ、オルフェウスの勢いはます


「そうか。答えはすぐそこにあったんだ」


ヒデがゴール前まで来る

「ブレイブショット!」
「必ず止める。そしてみんなに繋ぐんだ!!イジゲン・ザ・ハンド改!!」
はじかれたボールを綱海が壁山にそして飛鷹に繋ぐ
そして皆に繋がれ鬼道にパスされるボール


「鬼道君が、自分で持ち込んだ」
ゆうりが呟く
「あれでいいのよ。気づくのが遅いのよ」
かがりが言う
「そう。彼自身のサッカー。それに何が必要なのか、それを考えたらすぐに答えは出る」
そらが笑い言う


「鬼道!行くぞ!!」
カテナチオカウンターに阻まれ、ヒデの前で先ほどまでならそこでボールを奪われた
だが、鬼道の後ろにいるは佐久間、不動

3人がかりでヒデを抜く


「「「皇帝ペンギン3号!!!」」」
「コロッセオガード!うわぁ!!」
シュートが決まる

イナズマジャパンが同点に追いつく



「再び突き放す!」
「決勝点を取る!!」


わずかな時間の中激しいプレーの欧州



鬼道とフィディオのボールを取り合い
ボールが宙を飛ぶ。そして、そこで試合終了


皆、悔しさを口にする

そして、不安を口にする


「胸を、張ろうぜ!みんな!!」
円堂が言う
「俺たち、やるべきことは一生懸命やったんだ」





「待つしかないなんて」
「すべては明日。明日のユニコーンとジ・エンパイヤの試合結果しだい」

「もし、ユニコーンが勝てば、勝ち点は私たちと同じ7。その場合は得失点差だけど
 私たち、イナズマジャパンは大量得点差で勝った試合が、1度もありません」
ゆうりが言う


「勝たないといけない試合だった。次に進むためには、だけど…
 やりきった自分たちを責めるものじゃない」
かがりが言う
「アンタたちの今の実力。だけど、最良のプレーだとあたしは思った」
かがりが言いながら監督を見る
監督は小さく頷いていた



そんな中、そらはオルフェウス側、影山を見ていた



「なれたはずです。貴方なら」
鬼道が言う

それとともに響くはサイレンの音
「まさか、自分で!?」
「これは私にとって最後の試合だ。楽しかったよ」
影山は言う

鬼道がゴーグルを外す
「久しぶりだな。お前の素顔を見るのは」
それは視野を狭める事でボールに集中でき動きを見るため、と影山から送られていたもの

「お前にはもう必要ないか」
「いえ。これからも使わせてもらいます。これは俺のトレードマークですから」


影山は歩き出す


それを見てそらは微かに動く


--- 今、行かないとわからない
 
  今、聞かないと聴けない声がある

  今、今じゃないと知る事のできない想いがある ---




「待って!!」

そらが声を上げる

「貴方にとってのお母様はっ?!貴方はどうしてあの時、私の邪魔をしたの?!」

そらの問いに影山は答えない
そして止まらない

「ねぇっ!!!お母様は…貴方にとって、何だったの…?」

娘として、知っておきたい事

それを知っている唯一の人



だが、影山は止まらず歩く




でもその行動はひとつの言葉によって止められた






「教えてよ…。貴方にとっての浅野レナを。教えてよ…ねぇ」


弱々しい声









その後強く響く言葉





「教えてよ…“影山さん”っ!!」