二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: イナズマイレブン〜心に灯る星〜【世界で輝く星】 ( No.282 )
日時: 2013/02/16 18:38
名前: 夜桜 (ID: KY1ouKtv)
参照: バレンタインってことで学パロとかどうですか?

  番外編<季節の出来事>


 【君が淹れたホットチョコレートを】


なんということだろうか
カレンダーを見れば今日は2月14日
世間は少し前から浮かれムードでどの店でも可愛らしく装飾されたコーナーがあって
女子も男子も構わずそわそわしていて


「あ、あのっコレ受け取ってくださいっ!///」
真っ赤に染めた頬、手にもってくるピンクのリボンのついた白色の箱

そう今日は“バレンタインデー”
そしてこれはいわゆる告白に近いもの

だが、問題はそこではない
その箱を差し出されている者
先ほどからチラチラと学年構わず少女たちがその相手を見てタイミングを計っている

もう1度いう問題はそこではない

問題はその相手が“女の子”であるということ


紫のツインテールを揺らしながら少女はため息をつく

「なんで、こうなったのよ。今日って女子が男子に告る日でしょ。なんであたしが…」

この少女こそこの学園の生徒会に所属していて学園中の生徒から注目の的である“月風かがり”


はっきりと言おう
可笑しいのだ
何が可笑しいのか、そう思う者もいるであろう

だが考えてみてほしい
バレンタインデーという日に女の子が贈り物を渡すのではなく貰っている
しかも、まだ朝だというのに紙袋2つ分

「解せぬ」
誰かが呟いた






生徒会室

突如開かれる扉

「かがりー!!!」
「なんか用?堕神」
冷ややかな視線を向けるかがり
そして入ってきた少年
「酷いっ!ねぇ今日が何の日が知ってる?!ねぇ?ねぇっ?!」
詰め寄ってくる少年
「うるさい。何か用?亜風炉」
「名前で呼んでよぉ」

少年の名は“亜風炉照美”生徒会に所属している
「はぁ。今日はバレンタインだったわね。おモテになるようで」
皮肉に言う
じっさい亜風炉の手には大きな紙袋がある
「なにそれ?嫉妬?可愛い〜っ!」
「黙れ。消えろ」
「てかさ、かがりの方が、チョコの数多い…よね」

女に負ける男






放課後となれば大変だ
かがりが両手にかかえる紙袋の数は5つになっていた
「(これ、どうしよ。このさいこれ使ってチョコフォンデでもしようか。それなら…)」

夕日で緋色に染まった空を見上げながらかがりは言う
「あー。のど乾いた」
ポットにお湯をいれる
「僕も飲みたいなぁ〜」
横から声がかかる
「帰れよ。仕事ないんだから」
「一緒に帰ろうよ」
にこにこと亜風炉は言う


明らかに面倒だと思いながらマグカップを2つ取り出す
“嫌”と言いながらも最後は聞いてくれる
それは仕事はもちろん他のことでも
かがりの人気はここにあるのかもしれない


「ん…」
無言でマグカップを差し出す
甘い香りが漂う




「(あれ…これ)」
亜風炉の表情に笑みが零れる

「うん、美味しい!ありがとう。かがり」
「別に」
そっぽを向きながら答える




「ん。やっぱ甘いや」
かがりはマグカップに口をつける

ほんのりと赤みが頬にさしている事を指摘すれば
彼女は「暑いからっ」とすぐに言い返すことだろう

クスクスと楽しそうに亜風炉は笑う
「何笑ってんのよ」
不機嫌そうにかがりが言えば
「いや別に。ホワイトデーのお返しは何が良い?」
「いらない。てか貰う筋合いがないしっ////」



マグカップから湯気が立ち、甘い香りはまだ漂う



“来年も君の淹れるホットチョコレートを”




*+*

はい。学パロ?じゃないね
辛いです
バレンタインのかがりとアフロディです
かがりはホットチョコレートをアフロディに淹れてあげました!

ちなみに私はザッハトルテを作りました!!

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