二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: イナズマイレブン〜心に灯る星〜【世界で輝く星】 ( No.289 )
日時: 2013/03/20 16:20
名前: 夜桜 (ID: KY1ouKtv)

 五十二話「魔界軍団Z」

試合が始まった

「皆、気を付けてっ!!」
春奈が言う
「…そんなに、大切ですか。彼等が」
隣にいるそらが言う
「そらさん…どうしたんですかっ。そらさんっ!」
「…私は女神。儀式を執り行う者、それだけの存在だから」


先制点を入れたのは魔界軍団Z
一瞬の出来事だった
「そんなっ!はやい…」
「皆さん…」
菜乃香、ゆうりが言う


パスを回して見極めるという鬼道の意見を無視し不動が攻め込む
「魔界だか魔王だか知らねぇがムカつくんだよっ!」
「なめんなっ人間っ!!!」
「こっちだ!」
飛鷹が言う

「飛鷹さんがオーバーラップをっ?!」

不動のシュートは止められてしまう


「そんな…どうすれば」
「風丸君も、本当は前に出たんだろうけど。闇雲に前に出ても、勝てない」



魔界軍団Zがラフプレーで徹底的に痛めつけるやり方をし始める
「マオウ・ザ・ハンド!!うわぁぁぁあ!!」
立向居のマオウ・ザ・ハンドは破られた

「…ねぇ。魔王の復活っていうけど、立向居君のあの技はいいのかな?」
「え…?あ。いいんじゃないですか?」




2点を取られ1点も返すことなく前半が終わった



「貴女に、なんの恨みもないけれど。伝承の鍵に選ばれてしまった。それが、貴女の不運」
そらが言う
「嫌、です。そんなの、絶対に」


後半が始まろうとしている時に菜乃香が言う
「皆、体力の消耗が激しい。私が入るから…風丸君、交代」
「何を言ってるんだ!」
「そらちゃんが気になるのは分かるよ。でもね、冷静に動けないんじゃダメ」


後半が始まった


魔界軍団Z相手に守る事しかできない


テレス、マーク、ディランが目配せをする
そしてそれを見た菜乃香が笑う

ゼスタのシュートはテレスが止めた
「何っ?!」
魔界軍団Zに驚きが見える
「守っていても勝てんぞ!鬼道!!」
ボールを奪おうとするがテレスが力押しでキープする
「鬼道君!冷静になってください!!焦って、集中できなくなってます」
菜乃香が言う
「ピンチの時こそ攻撃を忘れるな。攻撃こそ最大の防御!」
付け加えるようにテレスが言う


「俺たちはお前たちの活躍を楽しみにしてるんだ」
「こんなところで負けてもらっては困る」
「カズヤだってそう思ってる!」

「鬼道、君はいいプレイヤーだ。そしてイナズマジャパンはいいチームだ」
「でもチームプレーに必死になって、動き全体が小さくなってるよ」
マークに続き菜乃香が言う

「圧倒的な個人技がチーム全体を変えることもある」
「フィールドの魔術師、カズヤのようにね!」


「一之瀬君みたいな…!」
ゆうりが納得するように口に出す
「…皆、勝ってくれ」
風丸が真剣にその様子を見る

「やるか!アルゼンチンとアメリカが手を組むとはね」
「北アメリカと南アメリカ、夢の共演だね」
「日本も忘れないで。私もやります」




「行くぞ!」
「レッツパーティー!!」

一気に場の空気が変わった


テレスからマークへ渡り菜乃香がそれをディランへと繋ぐ
「ナイスパス!」
ディランがゴール前へ行く
「これで決めるぜ!」
「止める」
GKが横へ飛ぶとそれを見てディランは笑う
「そんなにすぐ動いていいの?」
菜乃香が言う
ディランがゴールにボールを入れた


「やった!1点!!」
春奈が言う
「………。負け、るかもしれない」
そらが静かに言う

「凄い。世界トップクラスの個人技…。確かに、チーム全体が変わる」
ゆうりが言う


試合は進み相手の裏をかいた虎丸が点を入れた



最後は鬼道、佐久間、不動のシュートが決まる

そして試合終了


「やったぁ!そらさん!やりましたよっ」
春奈がそらを見る
「…勝った。みん、な。良かっ…た」

そらが力が抜ける様にその場にしゃがみ込む
「そらっ!」
駆け寄ってきた風丸が支える
「一郎太。ちょっと疲れた」




遅れてデモンズゲートにたどり着いた円堂たちと合流した
「勝ったんだな!」
「あぁ!!」

「これで決勝トーナメントに間に合うな」

「こでで終わりなんて思ってないでしょう?」
「何っ?!」

そらが不意に呟く


「行きはよいよい 帰りはこわい」
「そらちゃ…?」

「魔王は今、蘇った!!!」



高らかに響いた