二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: イナズマイレブン〜心に灯る星〜【世界で輝く星】 ( No.292 )
- 日時: 2013/03/29 13:09
- 名前: 夜桜 (ID: KY1ouKtv)
五十三話「ダークエンジェル」
「仕組まれてた」
そらが言う
「そら?」
突如現れる11人
「セインもいる?どうして」
舞衣香が言う
「どういうチームなの」
「っ!黙れ…」
苦しむもすぐに前を向き冷たく言い放つセイン
「どうなってるんだ」
円堂が言う
「魔界が、天界を飲み込んだのよ」
そらが言う
「これが、おそらく本当の魔王」
つららが目を見開いたまま言う
「どういう事?つららちゃん」
吹雪が言う
「多分、だけど。天界は花嫁を、魔界は生贄を失った。それにより儀式は執り行えない」
「それを補うように、互いに力で決めようとした。でも…ずっと続いていた互いを憎む邪なる心が
ついに蓋があいて、さらなる憎しみを、力を解き放った」
つららに続きそらが言う
「2つは1つとなり、魔界は天界を飲み込んだ。その天魔の化身が“ダークエンジェル”」
かがりが言う
「かがりさん、どうして」
春奈が言う
「天界にあった壁画。セインは誰も読み解くことができないって言ったけど、あれは
まさしくこのことを物語っていた。天界と魔界が重なったとき、もっともやっかいな事になる」
「ついに、ついにやったのだ!魔王様の復活」
ゼスタが言う
「自分で様付けしたらもう手遅れだ」
かがりが小さな声が言う
「ダークエンジェルが、魔王…」
「っ…悪魔に意識を乗っ取られるなど、なんたること。止めてくれ!我らの手が穢れる前にっ!!」
セインが叫ぶ
「セインっセイン!!」
円堂が呼ぶが答えはない
「魔界と天界を超えた存在。でも、その先に何があるというの」
かがりが問う
「何…?人間、何が言いたい」
「今は良いと思うよ。でもさ、やるだけやって、その先に何も見出せないじゃ
意味がない。アンタたちの存在そのものが意味を成さない」
冷静にかがりは告げる
その言葉が合図のように11人にライトがあたる
「お前たちの魂も生贄にしてやる。交代なしでだ」
「さぁ、焦点するがいい。お前たちが愛するサッカーでな」
*
「試合、するのは別にいいんだけど」
かがりが言う
「どうしたんだ。かがり」
近くにいた鬼道が聞く
「あたし、今日一回もボール蹴ってないのにどうして選ばれてるわけ?」
「かがりが喧嘩うるから」
「そーいうつもりじゃなかったんだけど…」
試合目前でやる気が消えているかがり
「ま、売られた喧嘩は勝たないと、ねぇ?」
そらが笑いかける
「…わかってる」