二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: イナズマイレブン〜心に灯る星〜【世界で輝く星】 ( No.295 )
- 日時: 2013/04/05 14:31
- 名前: 夜桜 (ID: KY1ouKtv)
五十六話「潜入」
突然響き渡る警報音
「何?…ってあのバカ共」
画面に映る少年たちを見て顔を引きつらせる紫の少女
「あっちゃー。どうする?」
「とにかくこっちが先よ!アンタはできるならフォローしておいて」
*
「見つかった?!逃げるぞ!!」
「どこに?!」
円堂、土方が言う
「どうにかして情報がある部屋を探さないといけないのに」
突然開いた扉から延びる手
先頭にいた円堂が引っ張られ続くように3人は中へ入る
扉は当然閉め、息をひそめる
「…行った、みたいだな」
鬼道が言う
「あぁ。助かったぜ」
円堂が自分の中に引きこんだ人物を見る
「え…そらっもごっ」
そらに口を抑えられる
「静かに。まったく危ないことしないでって言ったでしょ」
「そらさんだって、どうしてここに」
「話は後よ。こっちに来て」
窓を開ける
「俺たち証拠を探しに来たんだ!」
「知ってる。とにかく逃げるわよ」
円堂が言えばそらが言う
「どうしてだ!まだ証拠がっ!」
土方が言う
「アンタたちね…こっちはセキリティの方も考慮した行動をしてるの
なのにアンタたちは馬鹿みたいにのこのこ来て、防犯カメラにもばっちり映ってるわよ」
そらが鋭く言う
「だが…」
「“だが”じゃない。なんでこの姿でくるの。せめて身元がばれない恰好をしてきなさいよ」
そらは藍色のパーカーを着ていて普段の制服姿ではなかった
「大丈夫。証拠の方は、大丈夫だから」
そう告げ窓から外へと出る
「今なら簡単に敷地外へいけるはずよ」
周りを慎重に確認をして進んでいると真横の窓が開き紫のフードが目に映った
「あ゛?まだ居たの?!はやく出るわよ」
「かがり?!どうして」
「話は後って言ったでしょ」
そらが制しかがりがタイミングを計り走り出す
*
「ここまでくれば一安心だね」
そらが言う
「おい、なんでお前らがいたんだ」
土方が言う
「こっちが聞きたい。人があれ程首を突っ込むなって言ったのに、なんでいるわけ?
おかげで仕事が増えたわ」
かがりがフードを外し言う
「仕事って…?」
「私たちはみんなよりはやくガルシルドの屋敷に潜入していたの。もちろん探していたのは
ザ・キングダムをガルシルドから解放するための証拠」
「外からネットワークに侵入して、防犯カメラの場所、死角、見回りの時間なんかも
全部計算して侵入してたっていうのに、どっかの馬鹿たちがアホ丸出しでカメラに写ってるわ
追いかけられてるわ…ホント、馬鹿ね。防犯カメラのアンタたちの映像消すのどんだけ面倒だったか」
かがりが言う
「進まないから、順を追って言うとね」
そらが経緯を説明する
*
「ガルシルドがしてること。つまり、家族を人質にして選手に限界以上のプレイを
させている事が知れ渡れば、いいわけでしょ?」
かがりが言う
「やっぱり、やるんだ…」
そらが苦笑いを浮かべ言う
「善は急げって、言葉もあるしね。任せなさい、このあたしに扱えない
コンピューターなんてあってたまるものですか」
*
「それで…」
「そう。とにかく、帰りましょう」
「分析しなくてもかなり大きいのが釣れたって事は確か」
かがりは言う
*
「…無茶、しないでくださいって言いましたっ!!」
ゆうりが言う
「それは…」
「怪我をしてないみたいなので見逃しますが、次は許しません」
「とんでもないデータよね。これ」
かがりがデータを見せ言う
「見てわかることは、ガルシルドが世界征服でも企んでるってことね」
「世界征服っ?!!」