二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: イナズマイレブン〜心に灯る星〜【世界で輝く星】 ( No.297 )
- 日時: 2013/05/11 18:59
- 名前: 夜桜 (ID: KY1ouKtv)
五十八話「RHプログラム」
試合が始まってすぐロニージョが攻め込む
「何…可笑しい」
かがりはパソコンを取り出し何かを調べ始める
ロニージョの独壇場
誰にもボールを渡さずシュートまで運ぶ
だがそのシュートはゴールならず
「変よ。個人プレーからのチームプレー、それがザ・キングダム。なのに…どうして」
そらが言う
圧倒的なロニージョの個人技
敵味方構わないプレー
かがりの瞳が細める
そして、キボードで何かを打っているようだった
「まったく、面倒事ばっかりで嫌になる」
「お前、監督にRHプログラムをされたんじゃないか」
ラガルートが言う
「………」
ロニージョの足が止まる
「受けたんだなっ!RHプログラム…」
「し、仕方がなかったんだっ!!」
ロニージョは言う
「何時だ…」
「昨日」
「だからか。まだプログラムが体になじんでいないんだ」
*
「本当に面倒な事ばっかり。どうしろって言うのよ…」
携帯画面を見て少女は呟く
「スタジアムに急ぎましょう」
*
ザ・キングダムはイナズマジャパンへのマークを外しロニージョにマークをつける
ザ・キングダムが先制点を決める
「へぇ。上手いじゃない…」
かがりは言う
「どうにも出来ない欠点を補う方法…じゃ、あたしちょっと出てくるわ」
かがりはそう言いその場を去る
「え…?かがりさんっ!!」
春奈の声が響く
前半が終了した
ザ・キングダムに1点取られたままで終了
*
「時間です。証拠ってこれで十分ですよね?」
「あぁ。お前さん達はいつも厄介ごとに巻き込まれるな」
「自覚してます…」
*
「実験台はいくらでもいる」
ガルシルドは言う
「実験はそこまでだ」
強い声が響く
「おや。前監督ではないか」
ガルシルドは突如現れた鬼瓦、そして横にいる男を見て言う
「どうして此処にいるのか聞かないのか…?」
「お前には聞きたい事が山ほどあるんでな。事情聴取に付き合ってもらうぞ」
鬼瓦が言う
円堂と土方が駆け寄る
「どうして此処に」
「見ての通り、ザ・キングダムの本当の監督を連れてきた」
鬼瓦が言う
「レオン・サムスだ」
「私のチームに何か用か?」
ガルシルドが言う
「“私のチーム”…。良くいえますね」
皮肉にしか聞こえない言葉を発して現れるはつらら
「レオン・サムス監督を監禁して奪ったチームの監督…だというのに」
つららは言う
「監禁っ?!」
「本当のことだ」
「それから、RHプログラム。本当に面倒でやっかいな実験してくれるわね」
満面の笑みで言いながら歩いてくるはかがり
「RHプログラム?」
「サッカーをするための、強化人間プログラム」
「力をやってやったのに非難される謂れなないわ」
ガルシルドは言う
「いますぐあのデータ世界にバラ撒くわよ」
相変わらずの笑みでかがりは言い歩き出す
そして審判の元まで行く
「ソレ。渡して?」
かがりは言う
ソレとは審判の持つホイッスル
「これ…ですよね?ロニージョのRHプログラムの発動音」
ガルシルドは大人しく警察についてゆく
「大人しすぎて気持ち悪い…」
「鬼瓦刑事!!」
「円堂。お前からの資料が役立った」
「え?あの資料にプログラムの事まで?」
円堂が聞く
「いや。あれは…かがりからのものだ。それにレオン・サムス監督を助け出したのも俺たちじゃない」
鬼瓦の視線の先にはかがりとつららがいた
それに気づいたかがりは言う
「影山が残したのよ。それを渡しただけ」
「私はかがりちゃんに支持された通りに動いただけです」
つららは言う
ガルシルドはある言葉を吐き捨ててゆく
「だが忘れるな。私がいなくなった後、お前たちの家族がどおなるかを」