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　一話「はじまり」

「…世界大会、FFI。そこできっと…動き出すわ」
真剣な表情の女性
「ルナさん。分かっています」
「私達なり、調査は続けます」
頷く二人の少女
「そら、かがり…頼んだわ」
「「はい」」

「後、あの子も」
ルナは穏やかな表情で言う
「分かってます！」
「任せてほしいな♪」


「影山…貴方は、まだ囚われているのね…。過去に」
一人になったルナはそう呟き
近くに置いてあった写真を見る
そこには四十年前の雷門イレブンの姿があった

「ねぇ、影山君。あの頃は…楽しかったよね？」
返事は帰ってこない事を分かっていながらそう呟いた




「FFIかぁ〜凄いね！」
「ええ。だけど、世界は強いから日本が敵うか」
かがりが言う
「もう！私達が弱気でどうするの！！」
「分かってるけど」

「そうですよ。私達が弱気でどうしますか？」
そこに新たな声
「私達は、日本を応援し日本に勝ってもらうために頑張らないと」
明るく、優しい声
「貴方…！」
「そうだよね。世界だもん、私達がバックアップするんだから」


三人の少女の声がこだました





別の場所でも
「？どうしたの」
「よく分からないけど…-----------」

「へぇ、私も行こうかな？」
「えっ！？」
「いいじゃない、二人で行こうよ♪」





「ねぇ…何か面白い事始まるみたい」
「え？何が」
「連絡が来た。アイツ等から…面白くなるよ」
「…見に行こうか？」
「うん」





「はじまる。世界への…挑戦が」