二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re:  冬結晶. 〔 inzm・東方小説集 〕 ( No.108 )
日時: 2012/03/21 22:21
名前: 紅闇 ◆88grV3aVhM (ID: dNKdEnEb)
参照: すんげえ短いですが許して下さい時間がないんです



4話








「……最新破壊兵器、ねえ」


「空から爆発物を落とされてみなさい、一瞬で世界は壊滅するでしょう。貴方はそこでで呑気に遊んでいて良いのでしょうか?」


 背中に向けられている刀が、横に移動した。
このまま真っ二つにしてやるぞ、という意思表示だろうか。それでも、茜は一切動じない。むしろ、久しぶりの緊急事態に落ち着いているか。


「悪いが、今回は何も分からない事だらけなんでね。手探りで進んで行くしかない——実際、最新の何たらも初耳だ」


「はあ……、世界を代表出来る槍の使い手が、こんなので良いのですか?」


「ああ。それも初耳」


「冗談を」


「私は至って真面目だ」


 冗談半分で進む会話。勿論、真面目に話す者など一人しか居ないのだが。
 

 グッと、

 無意識に槍を握る手を強くした茜。
感づいたか、後ろの女は刃をゆっくりと——鮮血が飛び散ってもお構いなしの勢いで——脅す様に、服に触れるまで近づけた。




「——あー、今ので一つだけ分かった事があるな」


「……何でしょう」




















「お前、それじゃあ人なんて斬れないだろ」





















 ——カタン、













 身を守る為の武器から手を離す。
これで茜は丸腰となってしまった。女は予想出来ない行動に眉を潜める。














 だが。






 首筋に冷たいものを感じ、動きを止める。




 女は気付く。
 嵌められたと。


































「……どちら様でしょう? 誰にしても、お師匠様を傷つける行為はお断りですが」