二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: ‐ 悪ノ娘 ‐ ( No.2 )
日時: 2011/10/23 16:52
名前: こたろう。 (ID: Xr5Y0osE)
参照: http://www.youtube.com/watch?v



第一話 メイドの困惑


パタパタパタ…
広い広いお城のろうかを
忙しそうにメイドがかけていった。

彼女の名前は亜北ネル。
金髪でその髪を1つで束ねている。
見た目によらず立派な専属メイドだ。

お城は、天井は高く面積が広い。
古代の大宮殿を思わせる作りとなっていた。
床には赤いカーペットが敷いてあり、
廊下の途中には規則的に並べられた扉があった。

彼女、亜北ネルは息を切らしながら
その中の扉の一つに手をおいた。

「はぁ…。…とっとっと、」

ため息をつくと、思い出したかのように
手の腕時計を見た。高価な高級時計だ。
時刻は10時2分。

ネルはそれをどんやりとみつめると、
決心して、力強く扉を開いた。


「姫ッ…!!」


ネルは大きな声で叫んだ。
扉の奥には、約4LDKほどの部屋があった。
全体的に赤でまとめてある、王室らしき部屋だった。

その奥にある赤いイスに座っていたのは
ネルが言う「姫」だった。
姫はネルに気付いて、こちらをちらりとうかがった。

何やら部屋といい態度といい
まるで王様である。

「あら、ネル。遅かったじゃない。」

ネルの額に汗がにじんだ。
そして「姫」はニコリと笑うと、時計を差し出した。


—何やら部屋といい態度といいまるで王様である—
そう思うのも無理はなかった。


なぜなら—…。


「10時、2分もまわってるわよ」



彼女は若干14歳にして、
この国のすべてをせおう「姫」だったのだからー。