二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 炎神暴君★リシタニア2-銀魂×戦国BASARA3×青エク- ( No.3 )
日時: 2011/10/18 13:51
名前: 山下愁 ◆kp11j/nxPs (ID: GlvB0uzl)

序章 なんやかんやで再スタート!


「ふぅ。5か月ぶりの連載だ。またしんどくなるけど頑張らなきゃ」

 新八はため息をつきながら、5か月ぶりの歌舞伎町を歩いていた。
 実に5ヶ月とかそこら辺ぶりである。武将のみんなや翔達は元気にしてるだろうか。
 そんな事を思いつつ、新八は万事屋のドアを開けた。

「おはようございまーす。あれ、いない」

 万事屋に入った新八は異変に気付いた。
 いつもは騒がしいはずの万事屋。今日はやけに静かである。

「まだ寝てるのかな。銀さーん。朝ですよー」

 新八はいつもオーナーである坂田銀時が寝ている部屋の襖を開けた。
 誰もいない。布団すらもない。かと思ったが、誰かがベランダに立っていた。

「だ、誰だ!!」

「相変わらず変わらねぇな。この町も」

 その声は、確かに銀時だった。

「ぱっつぁん、久々だな。俺だよ、銀さんだよ」

 顔はドラゴン○ールのヤ○チャでした。
 その途端、新八の絶叫が万事屋に響き渡った。

***** ***** *****

「何してんですか、銀さん! ここはドラゴン○ールでもないんですよ! 炎神暴君★リシタニアって言って、コラボした作品なんですよ!」

「分かってるって新八。だから俺もこうしてコラボしてるんじゃねぇか」

「分かってねぇだろ!! 作者はこのネタ分からねぇんだよ!!」

 新八はバンバンと机の上を叩く。ピシリッと机が軋んだのは言うまでもない。
 一方の銀時、うだうだと鼻をほじりながら答えた。

「だって仕方ねぇじゃん。ここはもう、2年後の世界なんだから」

「たかが5カ月で2年も経ちますか?! 計算が違いますよね!!」

 新八は収集がつかないと思ったのか、辺りをきょろきょろし始める。
 そう言えば、神楽や翔、武将達の姿が見当たらない。どこへ行ったのだろうか?
 すると、ガラガラというドアが開く音がした。

「あ、誰かが帰って——誰だあぁああ!」

 それはまさしく、てるてる坊主みたいな感じの誰かが立っていた。
 その誰かは新八を見るなり、「おう、新八」と言った。

「私アルよ。神楽アルよ」

「神楽ちゃんんんんんんんんん?!!」

 まさかのあの幼児体型の神楽が、ボンキュッボンで帰ってきた。しかも身長は新八よりもでかい。
 これがあの神楽か?! と新八は心の中で思った。

「あ、あの。それだったら政宗さんとか翔さんとかどうなったんですか?」

「あー? あの武将連中なら外に遊びに行ってるぜ。どうせ河原で戦ってんだろ。翔は——知らね」

「知らない?! ここに1度も帰ってないんですか?!」

「帰ってないアルよ。見てないアル」

 すると、今度はチャイムが鳴った。
 神楽が顔を輝かせて、バタバタと玄関の方へ走って行く。新八もそれについて行った。
 玄関に立っていたのは、1人のおじさんと定春だった。

「さ、定春が帰って来たんだ!」

 新八は瞳を輝かせたが、神楽が渡した受取書をくわえて、定春が行ってしまった。
 残ったのはおっさんだけ。

「あの、おじさん。ペットが逃げちゃったんですけど」

 おっさんはおもむろにかぶっていた帽子を脱いだ。
 頭に生えていたのは、定春の——耳。

「どうも。定春、服役から戻りました」

「何でおっさんになってるんだぁぁああああ!!」

 新八のシャウトは、今度は外に飛び出した。
 その時、パンッという音と弾丸が新八の頬をかすめる。

「うるせぇなー。うちは朝が苦手なんだから、静かにしててくれない?」

「あ、雫さん!!」

 雫さんが起きてきたと思った新八は、異様な光景を目にする。
 なんと、白煙立つ銃を片手に現れたのは、おっさん定春だった。雫の格好をした。

「定春ぅぅぅぅうう?!」

「違うよ。この世はね、イボに取り憑かれたんだ。うちも、取り憑かれたよ」

 雫はしんみりとした表情で言う。
 これがあの可愛らしい顔だったらよかったのだろうけど、そうはいかない。定春。

「だからイボくと呼んでね☆」

「ちょっと待てぇぇぇえ?! じゃあ何、翔さんもイボに?!」

「ううん」

 雫は首を振って否定する。

「翔はね、このイボを撃滅するために戦った。そして死んじゃったんだ。今では銅像も建ってると思うよ?」

「あああああぁぁああああああ!!!」

 新八は飛び出した。