二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 炎神暴君★リシタニア2-銀魂×戦国BASARA3×青エク- ( No.14 )
日時: 2011/11/05 21:42
名前: 山下愁 ◆kp11j/nxPs (ID: GlvB0uzl)

第1章 最初が肝心だとか言うけど大体踏み外す。


 燐達を置いて出て行った薄情者、翔は流石に悪いとでも思ったのか万事屋に引き返してきた。
 途中で会った燐菜も引き連れ、万事屋のドアを開ける。

「翔〜、どしたの〜?」

「ドアがねぇ」

 開けようと思ったドアがなかった。どうやら雫が吹っ飛ばしたらしい。
 翔は苦笑いを浮かべながら、万事屋の中に足を踏み入れた。
 案の定、万事屋は酷い感じになっていた。

「おい、魔王の息子。生きてるか?」

 銃弾を何とかよけきったか、はたまたその魔王の力とやらで防ぎきったのかボロボロのエクソシスト諸君がいた。
 翔は燐の安否を確認し、そして「ふむ」と頷いた。

「よし。このまま地獄に送ってやろう」

「待てこの少女容姿!!」

 燐が復活し、翔の足にしがみついた。
 いきなり起きて、しかも少女容姿と言われたのが腹立ったのか、翔は顔の筋肉をひきつらせた。

「テメェ……俺らを置いて逃げただろ!」

「俺だって命は惜しい」

 死神は弾丸に当たっても死なないけど、当たればそれなりの痛さは来る。
 翔は燐を引き剥がし、燐菜に頼んだ。

「こいつらを回復させてやれ。生身の人間はすぐに死ぬからな」

「ほいほーい」

 燐菜は惑星の力を駆使して燐達を回復させる。
 翔の発言を怪しく思った勝呂が、翔へ問いかけた。

「お前は一体何者なんや。お前かて人間やろ?」

「俺をテメェらのような下等な野郎と一緒にするな」

 翔はバッサリ言い捨てた。

「俺は死神——それこそ世界の半分を一瞬にして焦土と化せるほどの力を有する死神『炎の死神』、東翔だ。魔王だ何だほざくんだったら俺を倒してみろバーカ」

 鼻をほじりながら翔は名乗った。そうやって名乗るものなのだろうか。
 すると、燐菜が突如、翔の事を殴った。
 ゴキィッと音がして、翔の首の骨が粉砕される。翔は倒れた。

「もう。初対面の人にそうやって自己紹介しちゃダメでしょ〜」

「……」

 すでに気絶して意識がない翔に気付かず、燐菜は翔へお説教する。

「異世界の人には優しくしなきゃ〜。この世界の事が分からないんだよ?」

「……」

「おい、燐菜。翔は気絶してるから説教は後にしてやれ」

 雫の攻め込みに何とか免れたのか、孫市が平然とした顔で燐菜に言う。
 燐菜はひょい、と翔の顔を覗き込み、気絶してる事を確認した。

「あら〜?」

「首の骨が折れてるな」

 首根っこを掴んでブラブラさせる孫市。
 死神なのに女の子の拳で気絶させられるってどんだけなの。
 燐菜は力が強い為、殴って骨折させるなんてしょっちゅうなのだ。

「ゴメンね〜翔〜。起きて〜」

「そのうち起きるだろ。死神は死なない。何故なら神様だからな」

「そっか〜神様神様〜」

 燐菜はニコニコと納得するが、その笑顔はエクソシストにとっては悪魔のほほ笑みにしか見えなかった。
 怖すぎます、燐菜さん。


 と言う訳で、エクソシストも交えて炎神暴君★リシタニア再開です!!