二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 炎神暴君★リシタニア2-銀魂×戦国BASARA3×青エク- ( No.15 )
日時: 2011/11/22 21:30
名前: 山下愁 ◆kp11j/nxPs (ID: GlvB0uzl)

第2章 レズとか剣とか男の娘とか


 今日は万事屋に来客があった。
 真選組1番隊副隊長であり、翔の友人でもある椎名昴である。他に風月春夜と青龍希実がいる。
 翔が見せられたのは、1枚の写真だった。
 ゴリラの写った写真だった。

「で?」

 翔はその写真を昴に返し、首を傾げた。

「猩々星の第3王女、バブルス様だ。近藤さんの婚約相手なんだよ」

「へぇ。すごいや。近藤と瓜2つの野郎がいるなんて知らなかったなぁ」

「よく見て下せぇ。近藤さんとは違いまさ。こっちはモノホンですぜ」

 ばしばしと写真を叩く春夜。
 翔はぼりぼりと面倒くさそうに頭を掻くと、再度問いかける。

「で、俺に何をしてほしいの?」

「……王女の抹s「希実は黙ってなさい」ハイ」

 昴に言葉を遮られ、希実は黙り込む。

「せめて、王女を退けてくれないかな? だって近藤さん、まだお妙さんの事を諦めてないんだ。今日、そのお見合いでさ」

「……どこで?」

「へ? えーと」

 翔は昴が言った台詞に驚愕する。
 それは、主である銀時達が働きに行った場所で————。

「菊屋——だったかな?」

「佐助ぇぇぇぇぇえぇぇぇええ!!!!」

***** ***** *****

 武将、エクソシスト諸君を叩きだし、昴達と菊屋に向かう万事屋一行。

「何か嫌な予感がする。いや、マジで。何か長編に持ち込んできそうな感じの」

 翔は走りながらそうつぶやいた。
 ハイ、その予想は大体合ってます。私がそうしてますからね。
 すると、気だるげな声が上から降ってきた。

「あら。何してるのかしら?」

 急停止する一行。
 屋根の上から手を振っていたのは、なんと情報屋の市ノ瀬凜だった。

「凜! テメェ、どうしてここに?」

「え、呼んだか?」

 燐の方が反応を返した。
 テメェじゃねぇと言って燐をはたくと、凜に問いかける(ややこしい!!)

「近藤が見合いするらしいぜ! 見に行こう!」

「あら、奇遇ね。私も菊屋に行こうと思っていたのよ」

 凜は屋根から飛び降りると、裏路地の方へ入り込んで行く。その後に翔達が続いた。
 右へ左へ行った先にあったのは、広い庭園と大きな平屋。その上では銀時、新八、神楽が屋根を修理している。

「テメェも用事って……近藤の見合い話をいち早く入手したのか?」

「馬鹿言ってるんじゃないわ。今聞いたばかりよ。私がここに来た理由は、志村妙ちゃんよ」

 志村妙——新八の姉である。彼女の卵焼きのせいで数々の犠牲者が(主に官衛兵)万事屋から出ている。翔も被害者の1人だ。
 凜は声をひそめて、情報を教える。

「……彼女と結婚しようとしている女の子がいるのよ」

「へぇ。そいつは————」

 いいんじゃねぇか、と言おうとしたところで、翔の言葉が止まる。
 聞き間違いでなければ、彼女は今、女の子と言った。

「おい、凜。もう1度——」

 その時、悲鳴が起きる。


「レズゥゥゥゥゥウウウ!!」


 塀を乗り越え、悲鳴の方へ駆けつけると、篠宮優奈(シノ)とミウ・メイガスがいた。
 彼女達の視線の先には、

 妙と、誰かがキスしているところだった。