二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 炎神暴君★リシタニア2-銀魂×戦国BASARA3×青エク- ( No.20 )
日時: 2012/01/09 22:28
名前: 山下愁 ◆kp11j/nxPs (ID: GlvB0uzl)

第2章 レズとか剣とか男の娘とか


 とりあえず皿を装備した翔は、屋根で寝ている事にした。
 現在、万事屋と真選組のタッグが戦っている。自分はここでしばらく時間を潰している事にした。

「ん?」

 翔は突如、目を覚ます。
 何か嫌な予感を感じ取った。危ない予感、そんな感じ。
 静かに炎神へ手をかける翔。そして辺りを見回す。

「……そこにいるのは誰だ」

 ヒュッと音を立てて、誰かが現れる。
 空を舞う青い髪。翔を見据える瞳は海のような紺色をしている。
 スカイ・エルクラシスだった。

「スカイ。一体どうして——」

「俺も参加者だしね。えっと、ここの当主に雇われたって言えば理解できる?」

 え、と翔が言った瞬間、スカイは翔へ蹴りを放つ。
 翔はギリギリでその蹴りをよけた。髪の毛が数本舞ったところを見ると、足に刀の性能でも乗せているのだろう。

「テメェ、九衛兵という奴にか?!」

「そうじゃないさ。えーと、確か、東条って言ったかなー」

 スカイは平然とした様子で言うと、手刀を構えた。ジャキン、と音がする。
 翔は舌打ちをすると、炎神を構えた。

「仕方ねぇのか。テメェと争うのは」

「そうだね。仕方ないね」

 そうか、と翔は頷く。そしてスカイに背中を見せて、敵前逃亡を図った。
 スカイは目を丸くして何が何だか分からないと言った顔を作る。しばらく思案に暮れ、そして答えを導き出した。
 翔は逃げた。
 しかも、自分から背を向けて。

「しょぉぉぉおおおう!! テメェェェェェェェエ!!」

 その日、久しぶりにスカイは絶叫した。

***** ***** *****

 最終兵器とも言われているスカイから見事逃げた翔は、とある1つのトイレにたどり着いた。
 ふぅ、と一息つきトイレに入りこむ。実は少しトイレがしたかったのだ。
 中に入ると、洋式トイレは全て使用中だった。

「ま、別にいいか」

 翔は立つ為の便器に近づく。
 用を足していると、背後から声が聞こえた。

「その声は翔か?!」

「ん? 銀時?」

 用が終わった翔は、洋式トイレの方を振り向いてみる。
 4つのドアが全て閉まっている。幻聴か。

「おーい、銀時?」

「翔、助けてくれ!!」

 主・銀時の声が確かに聞こえた。1つのトイレから。
 翔は軽く頷くと、問いかける。

「何を助けてほしいんだ?」

「その声は万事屋の死神か!!」

「近藤?」

 何だ、ゴリラもいるのか。
 翔はため息をついた。面倒くさい。

「何だよ、ゴリラもいるのかよ」

「ゴリラ言わないでくれるかな?!」

「うるせーな。で、銀時。要件は何だ?」

 一応、最初に助けを求められたのは銀時なので、翔は銀時に問いかけた。

「トイレットペーパーを出してくれねぇか? お前なら死神の力を使って出来るだろ!」

「何?! お主、それはずるいぞ!!」

「うるせー! やったもん勝ちなんだよ。世の中は!!」

 個室の中で激しい舌戦が繰り広げられる。
 翔は頭を掻き、そして結論を言った。

「出せない」

「「「「何ぃ?!」」」」

 ここで希望の光が絶たれる4人。
 だけど、と翔は言葉をつなげて炎神を操る。空中に1本の線が入り、空間が引き裂かれた。
 現れた空間は万事屋のトイレだ。誰もいない。

「あれ。トイレットペーパーがない。さーすけー。いるかー?」

「ハイハーイ? 何、翔」

「トイレットペーパーを茶箪笥から取ってくれ。緊急事態」

「ほらよ」

 オカン佐助を上手く操り、トイレットペーパーを入手する翔。

「ほら、銀時。トイレットペーパー」

「神!!」

「リアル神にそれを言うか? まぁいいや。ここに置いておくぞ」

 翔は個室からかなり離れた台にトイレットペーパーを置くと、トイレから出て行った。
 それ、軽くいじめ。