二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 炎神暴君★リシタニア2-銀魂×戦国BASARA3×青エク- ( No.23 )
日時: 2012/03/06 15:04
名前: 山下愁 ◆kp11j/nxPs (ID: GlvB0uzl)

第2章 レズとか剣とか男の娘とか


 あれから。
 近藤がゴリラ星——ゲフンゲフン、猩々星のバブルス様と結婚する事となったのだ。結局ダメだったらしい。
 昴は大きなため息をつきつつ、隣に座っている翔に話しかけた。

「翔、どうにかしてよ。天人でも狩っていいからさ」

「ばななあきた」

 さっきから数十本と言うバナナを食べていた翔は、机に突っ伏してつぶやいた。さすがに彼はバナナに飽きたらしい。
 昴はガクガクと翔を揺さぶる。

「どうして寝てるのー?!」

「ねてるわけじゃないばななあきた」

「その台詞は聞いたーっ!!」

 翔は思った。ゴリラの野郎どもがいるからバナナばかり出るんだな、と。
 すると、トランシーバーより通信が入る。相手は政宗と燐だ。

「どうした? バナナに飽きたか?」

「そうじゃねぇよ、この少女容姿死神。どうするんだ、近藤の結婚式をブチ壊すんじゃないのか?」

 翔は机から目線を上げ、主である銀時の方を見た。当本人は未だバナナを口に運んでいる。飽きがこないのがうらやましい。
 トランシーバーのマイクに向かって、

「だったら佐助と風魔に頼んで暗殺でもしてもらえ」

「OKそれでお前の仕事が増えるが」

「やっぱ却下」

 トランシーバーの通信を切り、翔は頭を掻く。
 今近藤は、巨大なゴリラの姫・バブルス王女の隣に座っている。どこか冷や汗を掻いているように見えた。
 これはやばいな。

「シノとか凛とかの連絡先が分かればいけそうもない」

「探して来いって?」

「凛はともかく、シノは公園にいる事が多い。ミウと一緒にいるだろうよ。長谷川さんでも探せば?」

 あのマダオを探せってか。昴は苦笑した。
 すると、アナウンスが流れ、大変なものが運び出されてきた。

『これより、初めての共同作業です』

「あぁ。ウエディングケーキを切る奴だろ? あれ、食べれるのか?」

「シノが作ったんじゃないの?」

 運び出されてきたのは————マットレス。
 それを見た翔と昴は、表情を凍らせた。最初の作業がバナナ入刀?

「……なぁ、こんな卑猥なものがカキコで許されると思うか?」

「ギリギリ……じゃないかな?」

「ギリギリか……」

 2人でため息をつき、ガッと昴は翔の胸倉を掴み上げた。

「じゃねぇだろ!! ねぇ、近藤さんがどうなってもいいの? どうなってもいいのーっ?!」

「まぁまぁ、落ち着け昴。落ち着かないと燃やすぞ」

 炎神を昴に突きつけ、翔は落ち着くように言った。それで落ち着けるとか天才。
 安心しろ、と翔は昴に告げた。

「お妙が助けに来る」

 その時、バゴンッと音がしてドアが開かれた。光を背負って、お妙が現れる。
 近藤の顔がパッと変わった。

「お妙さん!」

「この野郎、私の弟になんてものを見せてくれてるんだ————————!!」

 ゴッとお妙は飛び蹴りして、バブルス王女もろとも近藤を叩きのめした。
 しばしの沈黙——直後、ゴリラが絶叫する。当たり前だ、自分の星の女王が傷つけられたのだから。
 ゴリラは人間どもへ襲いかかる。それと同時に、万事屋メンバー(政宗とか燐とか)が動き出した。どんどんゴリラどもを切り倒している(配慮して鞘ありです)

「HA! ゴリラって生ぬるいな!」

「政宗殿、どちらが多くゴリラを倒せるか勝負でござる!」

「祭りだね!」

 いやいや、祭りじゃねぇから。慶次。祭りじゃ。
 孫市もゴム弾で応戦している。あぁもう好きにやりなさいよもう。

「やばいよ兄さん、ゴリラがこっちにバナナを投げてきた!」

「バブルス王女、怒ってねぇか?」

「に、逃げろ!!」

 全員でUターンをして、逃走を図る。ゴリラも人間どもを追いかける。
 それをしり目に、大量のお金をフロントに渡している人物が1人。

「これを匿名で」

「え、こんなにたくさん……よろしいのですか?」

 九衛兵はニッコリとした笑顔で、お妙の方へ目を向ける。
 笑っていた。笑いながらゴリラ達から逃げていた。

「妙ちゃん。君の笑顔はそこにあったんだね」