二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 炎神暴君★リシタニア2-銀魂×戦国BASARA3×青エク- ( No.38 )
- 日時: 2012/08/02 22:42
- 名前: 山下愁 ◆kp11j/nxPs (ID: GlvB0uzl)
第4章 こたつの魔術は偉大である
何かみんなして脳天が禿げているんですけど……。
その光景を見た翔の心の感想が、まさしくそれだった。本職の時はポーカーフェイスをしているはずなのに、笑えてきてしまう。いや、これを仕事だと思いこめば大丈夫だ。
「あれー? みんな、いつの間に禿げたのー?」
と、ここで燐菜が余計な事を言ったから、翔はブッフォッッ!! と盛大に吹き出してしまった。
「ばっ……り、りん……ッッ! クハハッ!」
腹を抱えて盛大に笑ってしまう翔。もうダメだ、波平ヘアじゃなくてよかったが、これでも十分に笑える。何せ、神楽や九衛兵やお妙までもが脳天ハゲ。
ダメだ。もうここに官衛兵を投入してしまおうか。
「小生を使うな!」
「あ、何だ聞いていたのかお前」
チッと舌打ちをする。じゃあどうしよ、勝呂でも突っ込んでみるか?
「だから何で人を突っ込もうとすんねん! 自分が入れや!」
万事屋国技場から勝呂が突っ込んできた。さらに大きく舌打ちをする。
燐菜がきょとんとしたように首を傾げ、
「じゃあ、私が入ろうか?」
「断る」
何かお前が入ったらやばそう。と翔は言った。
いくらなんでも、ここに女子を投入する訳にはいかない。すでに何人か投入されて脳天ハゲになっているのはもう何も突っ込まないようにした。
髪は女の命と言いますよね。作者はバサバサのくせ毛なので命なのか別問題です。サラサラストレートになりたい。翔君うらやましい。テメェが禿げろ、by作者。
「フンッ!」
こちらに地獄業火、獄炎乱舞が飛んできたので話を戻す事にする。
翔は立てかけてあった炎神を手をかけ、こたつへ向ける。
「しょ、翔さん何をする気ですか!」
「あーん?」
耳をほじりながら、翔はにやりと笑った。
新八は嫌な予感がしたかのように、顔を強張らせる。
「エクスプロージョンっていう単語を知っているか?」
不敵にほほ笑みながら、翔は言う。
英語はあるがまぁ当たり前に習っていない為、新八は首を横に振った。
それを聞いた燐菜と雪男。声をそろえて答える。
「「爆発」」
「正解☆」
「ちょ、ちょっと待ってください! ば、爆発? 爆発させるんですか?!」
抜け出せない為、もぞもぞとこたつで身じろぎする新八。あぁ、これで抜け出せたらどんなによかった事か。
それを聞いていないごろごろし隊の銀時達は、全然ごろごろできていない為、喧嘩をし始めた。
「だってさ、こたつで喧嘩を始めるぐらいだから壊した方がいいと思って——あ、面倒だから燐を呼んで炎上してもらう?」
俺の炎じゃ不満なようだから、と言う翔。
いや、燐の方が危険じゃないか? もしかしたら銀時達を焼くかもしれないぞ、それ。
新八はふるふると力なさげに首を振る。
「そう? じゃあ俺が壊すよ?」
「た、助かります」
が、その時。
ビシィッ! とこたつにひびが入った。そしてこたつが破壊される。
煙を発しつつ、こたつはボロボロに砕けた。
「あれ? 俺ら——」
いつの間にか銀時達の脳天には髪の毛が生えていた。復活したようだ。
翔はほっとした様子で胸をなでおろす。
が、ここでとある事態に気づいた。
なんと、新八の髪の毛が、脳天ハゲになっていた。
「し、新八……?」
翔は苦笑いで問いかける。
新八は、うつろな目で、
「もう突っ込むのも面倒くせぇ」
「「「「「ご、ごめんなさい……」」」」」
何故か何もしていない燐菜や翔、雪男までもが謝ってしまった。