二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: *—図書館から世界は回る ( No.9 )
- 日時: 2012/11/03 22:11
- 名前: 臨 (ID: JMwG2Hoo)
短編—暗殺教室。
昼飯を食べ終わりほのぼのと教室で過ごしていた時だった。
「なっぎさ!」
女子にしては低いけど男子にしては高い声が僕の名前を呼んだ。
後から聞こえてきたから振り向いてみると、そこには3年A組の唐傘がいた。
「唐傘…また来たの?」
「いやー、あんな良い子ちゃん良い子ちゃんしてる奴らと一緒にいてもねー。楽しくねーっしょ。」
そういってにひり。と笑った唐傘は、実はE組候補生の一人だった。
とはいっても、頭は(カルマ君ほどではないが)回転が速く、テストではいつも上位、
しかも運動神経抜群でどのクラブでも活躍できるほどの実力者。
なのに、授業をよくサボり3年E組に入り浸っている。
それに合わせ売られた喧嘩は売り返すという好戦的な性格。
学校が嫌わないはずがなかった。
唐傘の方も学校の事が嫌いなようで、よく問題起してE組に来ようかとよくつぶやいている。
「殺せんせーは?殺せた?」
「ううん、全然。マッハ20だよ?」
そして、殺せんせーのことを知っているごく僅かな人でもあった。
「やっぱ早く問題起そう。私も参加したいし。」
「やめとく方がいいと思うよ。おもしろいけど、手入れされるし。」
「ははっ。カルマとかみたいに?」
にこりにこりと笑いながら僕の机の中から対殺せんせーのナイフを取りだし
そのナイフともう一本のナイフ(どこからとってきたんだろう)を手元で遊ばせた。
「ねぇっ!殺せんっせっ!」
跳ねる語尾と同時に手元で遊んでいた二本のナイフを後方にいた殺せんせーに投げつけた。
まぁ、せんせーはいとも簡単にそれをよけ、すぐ唐傘の後ろまで来て唐傘の頭をぽんぽんと撫でた。
「そうですねぇ。唐傘君が来たらたのしいかもしれませんねぇ。」
「唐傘『さん』ね。さて…と、教室もどるわ。良い子ちゃん達との授業はつらいんですよーっと。」
そう言ってぴょんと教室の窓から外へ飛び出て唐傘は颯爽と帰っていった。
「問題…起こすのかな…。」
「さぁ?どうでしょう。」
ヌルフフフと笑う殺せんせーに僕は小さくため息をついた。
♀♂
「おはざーっす!今日からこのクラスになりました。唐傘零です!よろしくー!」
教室の窓から入り込み、にこーとした相変わらずの笑顔で唐傘はそう告げた。
後から聞けば、一週間の停学を食らってたそうだ。
—あとがき—
いみもおちもない(`・ω・´)