二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 【ポケモン】漆黒の炎に罪を乗せて【BW】 ( No.101 )
日時: 2012/09/19 20:28
名前: 愛河 姫奈 (ID: sC1Xeyy3)
参照: http://id37.fm-p.jp/336/8710kuma/





「お兄ちゃんを見つける前に、僕はすることがあるんだ」

僕は、トウヤにそう告げた。
トウヤは「何だ?」と聞いた。


「−ゲーチスを倒す事。
 トウヤ…手伝ってほしいんだ」

トウヤは、薄く笑った。
「了解」そう言う意味だ。


ゲーチスのアジトはきっと…。
ジャイアントホールだろう。


その時だった。
心臓が掴まれたかのように、鋭い痛みが走った。


「ぅ…!!」

苦しくて、しゃがみ込む。


「…シンク?
 その胸の模様って、もしかして…………」


確か、ジラーチ使いと似てるようなものだった。
ジラーチ使いのミホにも、同じような模様が…。


「何の、傷…?」

「傷じゃない。それは多分ー…



   お前は、セレビィ使いだ。
   お前自身が、時を操れるー…そう言う事だろう」



セレビィ、使いー…?
その能力があれば…。





その時だった。
脳裏に、何かの映像が流れ込む。


リエンが死んでしまう。
リフィナが泣きじゃくっている。
二人の少女が捕まってく。
一人の少女が棒立ちしている。
トウヤが僕を庇って大怪我してしまう。
お兄ちゃんが…シロガネ山に閉じ込められて帰ってこない

そんな映像が。



(今見た映像が本当なら)
(ゲーチスがこの世界を支配してしまう)
(時使いとしてー…セレビィに力を借りなければいけない)

そう思ったと同時に、彼女の体は光っていた。





〜侵入する 少女と〜


ゲーチスのアジトに侵入する少女がいた。
ばっちりした瞳に綺麗な青い髪。
そんな少女は、今から侵入者になるのだ。

大切な恩人の頼みを叶える為に
自分の想いを彼に伝える為に
彼の大切な人を救う為に

少女はアジトの仲を堂々と入って行った。
だけど、少女は気付かない。

「トレーナーさん。見つけたですっ」
そう言って、後ろから追いかけてくる存在を。



———————————————————————————

カビ臭く、湿っぽい部屋。
まるで、洞窟の様な部屋に侵入者ーマリンは居た。
歩くたびに埃が舞い、咳き込んでしまう。

「臭い…」

そう思いながらも、マリンは進む足を止めない。



その時だった。


がさっ
足音が部屋中に響く。


「っ…!」

反射的に、ボールを掴む。
鋭く、瞳を光らしていると


一人の少女が、笑ってそこに立っていた。



「はぁ〜;;
 やっと、追いつきましたよ。
 アナタ、足が速いんですね^^」

少女のいきなりの会話に驚いたのか、
マリンは目を丸くしていた。


「は、はぁー…」

「唐突ですが」

その言葉に、マリンはまたボールを掴もうとした。
しかし、その必要はなかった。


「一緒に、ゲーチスへ復讐をしませんか?」

「ふく、しゅう?」

マリンは更に驚きを隠せなかった。




「はい。復讐です。
 私は、ポケモンを傷つけられたから。
 アナタは—…どうなんですか?」


復讐。
マリンは、悩んでいた。



「復讐か」

その言葉は
何故か 胸を貫く
ナイフでしかマリンにとってはなかった。


「私は、ゲーチスを"変えたい"の。
 だからー…復讐じゃない気がするけど…私と一緒に、付いてきてくれる?」


そう言うと、少女は微笑んだ。




「もちろんです」

















(リエンさん。
 今度は、私が手助けする番です
 だから…お願いです。死なないでください)