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第五話　　　−その答えは



「でも、カントーとイッシュって一番遠いでしょ？」

トウコが言った。

そう。

カントーに行くには飛行機で丸一日かかる。

「でも、諦めれねぇだろ？」

トウヤは言った。

そう。僕だってそうだ。

「僕は、何が何でも行きます。」

だって、お兄ちゃんが好きだから。

ー愛してるから。

「じゃあ…カントー行きの飛行機に行くぞ。」

「「「「うん!」」」」

その時、

「あの…。」

一人の男の子に話しかけられた。

「僕、エルです。」

名前を言われた。

「あぁ…僕はシンクだよ？？」

エルは言った。

「カントー行きの飛行機は何者かによって破壊されたって、
ニュースでやってたよ？」

「え…。」

何者かによって。

それは誰かは分からない。

でも、許せない。

僕はウォーグルを出した。

「お願い!カントー近くの行ける所まで、行って!!」

無茶なお願いだった。

でも、

ウォーグルは頷いてくれたんだ。