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第八話　　　　　−あのねー


「やった!!」

結構、進んだ。

七回目のバトル。

「一度、降りるぞ。」

「うん!!」

降りようとしたとき、

「ねぇ…。」

誰かの声が聞こえた。

「!？」

頭が痛くなった。

「…!？」

足がフラフラする。

「う…。」

僕は、一体…？

「大丈夫？」

その時、黄色い髪の男の子が声をかけてくれた。

「はい…。」

「そっか…ちょっと、ベンチで座っておこうか。」

「はい…。」

「女の子なんだから、体には気をつけなきゃ。」

「はい…って…え？」

今、この人なんて言った？

僕の体から血の気が引く。

「だから…女の子だから…ちょ!？」

僕は倒れてしまった。


トウヤside

「何してんだ？」

倒れたシンクを抱えてる男に聞く。

「なんか…倒れちゃったんだよね…。」

苦笑いを浮かべる男。

「…そうか。」

少し、いらっときた。

「あ、そうだ。」

男は言った。

「女の子は男の子が守らなきゃ。」

「…は？」

「このこ、女の子でしょ？」

男はシンクを俺に預けると一言、

「この子を不幸から守ってあげて。」

そう言った。

こいつは、なんで一瞬で分かったんだ？

「じゃあ、頑張って。」

男はサブウェイの中に消えた…と思ったら、

ベンチに座り何かを食べ始めた。

否、巨大おにぎりだ。

ーこんな奴に負けたと思うと、自分が馬鹿らしく思えた。