二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 【ポケモン】漆黒の炎に罪を乗せて オリキャラ募集★ ( No.72 )
日時: 2011/12/09 22:19
名前: 愛河 姫奈 (ID: bEtNn09J)
参照: http://id41.fm-p.jp/256/kumakuma8710/

第十七話      ー過去は代えられない…でも、未来は違うだろう?



「リリーさんを救うには、心の迷宮に入って、連れ出すしか方法はない。」

僕は首からネックレスを引きちぎった。

「これを…彼女の胸にかざすんです。」

僕はリリーさんの胸にかざした。
そうすると、
あたりが一斉に眩しく輝き、
一つの扉を照らす。

「…すげぇ…。」

緑の瞳の彼が驚いた声を上げる。

「さぁ、どうぞ。この中に入って…リリーさんを連れ戻してください。
もしかしたら、バトルになる可能性もあります。気をつけてください。」

「あぁ…サンキュー。」

「いえいえ。」

緑の瞳の彼はドアノブを掴んだかと思うと、

「あ、名前言ってなかったな。」

と、そんなこと言って、

「俺はグリーンだ。」

ドアの中に入って行った。


…きっと、リリーさんは不安だったんだ。
全てが黒に染まっていて、恐怖に襲われていたんだ。

「行ってらっしゃい。」

「…行ってきます。」

返事が変えてきたような気がした。

さよならが辛いことを知ってるから…。
言わない。
言えない。

「頑張ってくださいね!」

その頃にはもう、
彼の姿は…なかったけど…。

存在してるような気がした。

「シンク。待っておこう。」

「うん…。」

僕は…変われたのだろうか。

まだ分からないけれど…。


「きっと、救えるから…。」


あの人の目が力強かったから…ね?

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グリーンside


「くっ…!」

扉の中はねじまがっていて、入るのが困難だった。
ーしかし、リリーを救わなければ。
その意思で無理矢理入って行った。

「リリー!何処だ!!」

名前を呼んだ時だった。

「グ、リーンさん…?」

リリーの震えた声が耳に入った。
ー否、違う。

「…誰だ、お前。」

こいつはリリーじゃない。
瞳が違った。

リリーの瞳は…赤と青の、綺麗な…。
オッドアイだから。

「…やはり、ばれたか…。」

彼女の姿を崩した影は…

「!?」

俺の体に攻撃してきた。
ーバトルか…。

「出て来い!ウィンディ!!」

俺はその風に向かって、

「破壊光線。」

最強の技をぶつけた。