二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 【ポケモン】漆黒の炎に罪を乗せて オリキャラ募集★ ( No.81 )
日時: 2012/01/21 08:33
名前: 愛河 姫奈 (ID: bEtNn09J)
参照: http://www.kaki-kaki.com/bbs_m/view.html?756875

第十九話      −貴方を救うそれだけを



〜リリーside


「過去のあたしはもういらないの。」

ふっきれよう。母の事や、あの人の事は。もう、あっちにいた頃のあたしは関係ないの。あたしの元の国はここだから。

「だから、貴方も縛られないで。」

あたしは彼女の背中を押した。彼女は微笑んだ。

『貴方も、彼と幸せにね?』

影は笑った。あたしは顔が真っ赤になった。でも、嬉しかった。
ーだから、貴方も幸せになれるよ。あたしはそう思った。陰にも伝わったらしく、ふわり。と笑った。

「うん!!」



そしてグリーンさんが助けてくれた。心配した顔であたしを見てた。
少し間抜けな顔で見てたから笑いが出てきた。
あたしはその感情を押し殺すこともなく、普通に笑った。
それだけなのに、幸せに感じるのは気のせいだろうか?

「あははっ。」

「なんだよ…。」

「なんでもないです。」

彼の姿を見ただけで笑顔がこぼれる。強くなれる。そんな気がする。
あたしが過去を乗り切れたのは彼のおかげだった。
一人だったらきっと、あたしは負けていただろう。

そして…。

「大丈夫!?」「大丈夫ですか!?」「…怪我、してない?」

大好きな仲間達の声…。

「うん!!」

あたしは、なんて幸せ者だろうか?
こんな優しい仲間を持てることが誇りに思える。
自分を救ってくれた仲間たちを…あたしは一生。

「ありがとう。」

愛し続けるよ。

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〜シンクside

「で、話が変わっちゃうんですが…。」

「はい?」「あぁ?」「何?」「…?」

「Nって人知ってますか?」

「知らない…。」「誰?」「誰だ?」「…?」

「やっぱりか…。」

お兄ちゃん…何処行ったんだろう?もう、追いつかないのかな…?
でも、諦めたくない…。

「グリーンさん!」

「お?フユタか…どうした?」

誰だろう?不思議にそう思っていると…。

「カントーに、プラズマ団が襲撃してきました。理由はNと言う男の捜索だそうです。」

「え、」

やっぱりカントーに居るんだ。カントーのどこかに…。

「探さなきゃ!」

僕は帽子を深くかぶり足早に外へ出た。
ーこれがプラズマ団の策略だとも気付かずに…。

「…さて、これですべての用意が整った…あとは、シンク…貴方だけです。」

作られた心が今、何を思うのだろうか。