二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 【pksp/pkmn短編集】さよならの恋の唄【リク募集】 ( No.150 )
- 日時: 2012/03/24 10:47
- 名前: 愛河 姫奈 (ID: ZUrGQhyc)
- 参照: http://up.b9dm.com/lz/20950.html
【貴方が笑ってくれるなら2】
卒業式まであと二週間となった。グリーンさんとはあの日以来、全くと言っていい程、会えなくなった。
それもこれもゴールドさんのせいだ…などと心の中で悪態をついていた
その時だった。
「………もう一度、行こうと思うの」
学園長室からグリーンさんらしき人物の声が聞こえた。もう一度行く…?もしかしてっ?!
「そうか…グリーン。それでお前はいいんじゃな?」
「うん。この学校を継ぐのにも重要だと思うの。ゴールドみたいな不良生徒を従えさせれるようにもなりたいし…もっと、強くなりたいし」
グリーンさんの声には戸惑いがなかった。"もう、決めた"と言われてるほど…強い意志が含まれた声だった。
留学、だよな。もう一度って…グリーンさんは、どうでもいいんだろうな……僕の事とか。
ーじゃあ、レッドさんやブルーさんの事は?どう思ってるんだろう…グリーンさんはいろんな人に好かれてるけど。
グリーンさんって、恋とか興味なさそうだから疎いのかな…?なんて思ったりもした。
「留学、か」
グリーンさんはとても頭がいい。だから、僕にとってはとても遠い存在の人だったんだ。
分かっていた。でも、理解したくなかったんだ。だって…よく僕のそばに居てくれたし…笑いかけてもくれた。
だからだろうか……僕は、グリーンさんの隣に入れた感覚がしていたのだ。実際は遥か遠く、儚い存在なのに。
「僕って、馬鹿だな」
自分の愚かさをたった今、本当に理解した気がする。もっと早く理解して痛かった気がするが。
あぁ、でも諦める気なんてさらさらない。グリーンさんを虜にするのはこの僕だから…ゴールドさんになんて譲らない。絶対に。
「………じゃあ、告白しちゃえばいいのか」
"グリーンさんの事が好きです!"って…言えば、彼女は少しくらい悩んでくれるだろうか?
まず、それもあり得がたいが……試してみる価値はあるだろう。さて、グリーンさんを探しに行くか。
その時、
「先輩ッ!今度はバトルで勝負っす!!」
あのゴールドさんの声が聞こえた。…と、言う事は………?僕は急いで振り向いた。
「…また、来たのかしら?あたしにバトルを挑むなんて馬鹿なやt…まぁ、いいわ。やってあげる」
「今、馬鹿な"奴"って言いかけましたよね?!口悪ッ!!」
「ちッ……煩い男ね」
「舌打ちした?!ちょ、先輩酷いっすよ!!先輩、目つきも口も悪いなんて強面すぎますよッ!!」
その時だった。
プチッ
何かが切れる音が聞こえた。
「……ゴルダック、破壊光線!!」
「え、ちょ、しn………?!」
あーぁ、グリーンさん怒っちゃった。破壊光線はやりすぎな気がするけど…しょうがないか。僕もあれは怒りそうだ。
てか、グリーンさんが目つき悪くても口悪くても、貴方も人の事言えませんけどねっ!
「……早く、ポケモン出しなさいよ。因みに、あたしはリザードンを使うわ。」
「くそっ、行け!!バクたろう!!」
「………ふーん、それでいいんだ。じゃあ、行くわよ。」
あぁ、僕の嫌いなバトルが始まるんだ…と、思っていたが。グリーンさんがポケモンをボールに戻した。
「次、移動教室だったわ。」
そう一言言い終わると、「やばい」とかいいながら教室に戻ってしまった。ゴールドさんが阿保ヅラしてる…w
「まさかのお預けだと…?!ちょ、先輩ひどいっすy"キーンコーンカーンコーン"げっ?!」
あ、チャイムなっちゃった。まぁいいや。ちょっとくらいサボたってどうにもならない。急いで戻る気も出ない。
「仕方ね〜クリスがうるせぇーけど、サボるか。この茂み、意外とばれないしな…って、うおっ?!」
「あ、すいませんね。貴方もサボりですか。」
「ま、まぁな。」
「じゃあ、隣どうぞ。此処、意外とばれないんですよ。」
「お、おぉ…。」
ゴールドさんは怒られると思っていたのだろう。僕が居ると知ると驚いていた。でも、別に僕もサボってるから怒るつもりはない。
「空がきれいですね……」
「そうっすね………」
「じゃあ、僕は寝ます。」
そう言うと、僕は瞬時に眠りについた。遠くでゴールドさんがなんか言ってるけど、まぁいいや。
サボってなんかしたら、グリーンさんに怒られると思うけど…。
次の放課、恐い顔したグリーンさんが来て、ブラストバーンを当てられそうになったのは秘密だ。
(義務教育がなくなったからってサボっていいわけないわよ?イエロー。)
(す、すいません…で、でもゴールドさんは義務教育すら終わってませんよ?!)
(……ゴールド?)
(サボったのはイエロー先輩も同じでしょ?!)