二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 【pksp/pkmn短編集】さよならの恋の唄【リク募集】 ( No.151 )
- 日時: 2012/03/24 23:11
- 名前: 愛河 姫奈 (ID: ZUrGQhyc)
- 参照: http://up.b9dm.com/lz/20950.html
【貴方が笑ってくれるなら3】
そして五日がたった。
三年の先輩は二年の先輩と卒業式の練習をすることが多くなった。僕を含む一年生は体育館の仲に入れないと理由で、練習をさせてもらえないのだ。
せめて二年生だったら、ずっとグリーンさんを見ていられたんだろうけど……悔しいが無理のようだ。
まぁ、脈ありな敵が居るのは三年生だし……僕は、グリーンさんにあまり近づかれないように気をつけているから大丈夫だろう。
bなるべく、お弁当とか放課の時間はグリーンさんの教室に行って、遊びに来た。と理由を付けて、ブルーさんとレッドさんに近づかれないように…注意を払っている。
まぁ、結局は近づかれて四人で弁当を食べているのだが、三人で食べられるよりはマシだからいいとしよう。
そして、今日も待ちに待った(?)昼食の時間…だった筈なのだが……お目当てのグリーンさんが居ない。
ブルーさんとレッドさんも何処に居るか分からないようで、「知らない」としか言わなかった。
「もしかして………」
この前、ゴールドさんとちゃんと出会った"あの場所"に行くことにした。探しとはそこにやはりいた。
ーゴールドさんと一緒に、ね。
なんで、いつも彼と居るんだろう……もしかして、また決闘…とか?そんな僕の焦りはドンピシャだった。
グリーンさんはリザードンを出していた。ゴールドさんはバクフーン。まさに"バトル"が今、始まるのだ。
「……あたしの昼食の時間とらないでくれないかしら?お腹すいてるんだけど」
「んなこと言われても、この時間しかないんすよ…てか、あんたもやる気じゃないっすか^^」
「ッち。…まぁ、行くわ」
「こっちこそ!!」
「……勝てるなんて、簡単に想わないで頂戴」
それからのバトルは僕は見られなかった。傷ついたポケモンの声を聞くのさえ、恐かった。
でも、一瞬で終わったかのように僕は感じた。振り向くと、バクフーンは倒れており…ん?倒れている?
「大変ッ!!」
僕は飛び出してバクフーンの回復を務めた。グリーンさんは気付いていたようだが、ゴールドさんは「お前、なんで居んの?!」的な顔をしていた。
……まぁ、そこは秘密ってことにしておいてください。今来たってことにでも思ってください。
「イエロー。貴方は覗きが好きなの?覗き魔なの?変態なの?ゴールドのストーカーなの?」
「いや、せめてそこはググリーンさんのストーカーにしてください」
「まず、ストーカーを否定するのが先だろ?!」
niceツッコミです。ゴールドさん。あ、今誰か「え、イエローって英語使えるの?」って思いましたね?潰しますよ?
…ごほん。悪態を吐いてしまった。
まず、ゴールドさん。今すぐ決闘が終わったのだから消えてください。今すぐに。僕の視界から。
しかし、ゴールドさんは僕の願いも虚しく散る位の勢いでグリーンさんに言った。
「俺、グリーン先輩を"初めて"尊敬したっす!!」
どかッ。
凄い勢いでゴールドさんは殴られた。
結論、僕に←
「グリーンさんは"前から"この僕に尊敬されているんですよ。美少女さんなんですよ。分かりますか?グリーンさんは文武両道で云わば天才で、最強なんですよ。本当に分かってます?」
僕の言葉の圧力にゴールドさんは「は、はい…」とあっけにとられた顔をした。
「イエロー…貴方、何変なこと言ってるの…。天才なんかじゃないわよ…」
「で、でもっ…グリーンさんは素敵でかっこいい人ですよ…。」
僕がそう言うと、グリーンさんはふわり、と笑った。僕はその笑顔にきゅん、と胸が鳴った。
「ありがとう。でもね、イエロー…あたしに"素敵"なんて言葉合わないわよ。寧ろ…"最低"の言葉の方が合うと思うわ。」
その言葉は僕に突き刺さった。