二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 【pksp/pkmn短編集】さよならの恋の唄【リク募集】 ( No.167 )
- 日時: 2012/04/02 22:54
- 名前: 愛河 姫奈 (ID: ZUrGQhyc)
- 参照: http://sky.geocities.jp/nobody_zero_sleet/
*アイス食べる?*
〜クリスside〜
今日も二人の不良を授業に出すために、首根っこを掴んで引きずった。今月、何回目だろう…さすがに疲れてしまった。
学級代表だから先生にも期待されてるみたいだから……期待にこたえなきゃダメなんだろうな。
でも、さすがに体にきてる。疲労とストレスが溜まってぶっ倒れることも可能になりそうだ。
そう思いながら、ゆっくりとお昼ご飯を食べるために屋上へ行くことにした。
もう春なのに寒い。でも、今日は屋上で食べる気分だったんだ。あの不良が居ないことを願いながら階段を上る。
そして、屋上へ入る。
そこに居たのは—…。
「グリーン、先輩…ですよね?」
「ん?あぁ、クリスね……どうかしたの?」
ーどうしたも何も、なんでこんな寒い日に愛すなんて食べてるんですか…風邪ひきますよ。
そう言いたかったけど、おいしそうにアイスを食べてる先輩を止める気にもならなかった。
「なんでアイスなんて食べてるんですか?しかも……そこのアイス確かゴールドが大好物の奴だった気が…」
「ゴールドから貰ったのよ。捨てようとしたけど。おいしそうだからつい食べちゃった」
普通、グリーン先輩だったら処分するんだと思ってた。少しお茶目だな…なんて思った。でも、寒くないのかな…?
良く見ると、耳や鼻が赤くなっていた。こんな風の強い日に食べたらまぁ、赤くなるだろう。
「グリーン先輩、寒くないんですか?耳とか真っ赤ですよ?」
「寒いに決まってるじゃない。でも、なんか寒い日の方がアイス食べたくなるのよ。よくわかんないけど」
「まぁ、その気持ちは少しわかりますけど…さすがに中で食べたほうがいいと思いますよ?」
「空が青い」
…は?グリーン先輩壊れたのかな……?
「だから、外で食べたほうがおいしい」
少し笑った先輩に、胸が鳴った気がした。あぁ、たまに笑うその笑顔…好きだな。僕は。
「じゃあ、これ着てくださいよ…アイスのせいで体温奪われてますよ?僕はあんまり寒くないんで」
本当は嘘だ。でも、死ぬほど寒いってわけじゃないからいいだろう。普通に耐えられる。
「…本当は寒いんでしょう?いいわよ、別にあたしなんかに貸さなくて。あんたが風邪ひいたらどうするのよ」
「いや、グリーン先輩の方が風邪ひきますよ。だから早く着てください!!」
「…ありがとう。じゃあ、ちょっと持ってて。アイス」
「あ、はい。そう言えば、グリーン先輩って甘いもの好きでしたっけ?嫌いだと思ってました」
意外なイメージだなぁ。とか思ってると、
「それ、コーヒー味だから」
と言われた。あぁ、コーヒー味なのか。それなら分かるかも…ゴールドも狙ったんだろうな。
そう思いながらアイスを睨んでると、グリーン先輩の視線を感じた。あ、ゴールドへの呪いが見えてしまったのかな?
「…そんなにそのアイス食べたいなら、一口あげるけど?おいしいわよ。甘さ控えめで…別に独り占めするために食べてるんじゃないし。」
ー違います!全然違います!!
そう思いながら心の中で叫んでると、
「ん、」
スプーンで掬ったやつを口元に運ばれた。…これは、断るよりお言葉に甘えたほうがよさそうだ。
「じゃ、じゃあ貰います…」
一口アイスを口に入れると、ほのかな甘さとコーヒーの苦みが広がった。あ、おいしい。
「たしかにおいしいですね。グリーン先輩好きそうです」
「でしょ?このアイスや何処にあるのかしら?レッドとかブルーなら知ってるかしら?」
「あ、僕知ってますよ?ゴールドやシルバーに無理矢理連れてかれましたから…」
「そう。じゃあ、行きましょうよ」
「今日ですか?」
「えぇ」
「(今食べてるのに…?)い、いいですよ」
その時だった、
「超真面目型物学級委員長!!抜け駆けはさせねぇ〜ぜ!!その話、俺も乗った!!」
「俺もいいですか…?」
「俺も行くぜ〜♪なかなかいいムードだったな〜ww」
「ははっ;;俺も行こうかな?」
「僕も行きます。超行きます。抜け駆けなんて許しません」
「で、八人で行くのね?」
「は、はい…」
「…(誰かにおごってもらおうかな)」
「…(絶対ブルーさん並の事考えてるだろうな)」
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〜アイス屋〜
「グリーン先輩一口下さいっ!!」
「俺も〜」「お、俺もッ!」「俺も俺も—!」「僕もVv」
「……そんなに欲しいなら買えばいいじゃない」
「ま、まぁ…僕のも上げますから。さっきくれたお礼です」
「貰う…何、これ?」
「ガト—ショコラをイメージしたアイスらしいですよ。おいしいですよ?」
「…」パクリ
「…(ど、どうだろう)」
「…」
「ど、どうしました?」
「おいしい」
「は、はぁ」
「…(次、これ買おう)」
「俺のも上げますよ〜」
「あんたの甘い。さっき勝手に食べた」
「え?!いつの間に??!」
「あんたがブルーと話してる時。」
「ちょww」
「レッドのが一番甘かった。シルバーのも結構おいしかった。ブルーのは良く分からない。イエローのはね…子供っぽい」
「結局全員の食べてるし!!」
「おいしかった」
「そうだろうね!」
「あたしのはあげないけどね」
もう、それでいいです。
嬉しそうにアイスを食べているグリーン先輩を見て、誰もが思った。
「で、次は飴ですか…」
「ダイヤから貰った」
「…はぁ;」
以外に、食べるんだなぁ…なんて思ったクリスでした。
(そのわりにはすっごく細いけどね!)