二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 【pksp/pkmn短編集】さよならの恋の唄【リク募集】 ( No.204 )
- 日時: 2012/04/16 20:53
- 名前: 愛河 姫奈 (ID: ZUrGQhyc)
- 参照: http://sky.geocities.jp/nobody_zero_sleet/
>>138を続けてみる←
オリキャラはリリーとシーラですが、年齢はレッドとグリーンと同い年です♪
少しセンチメンタルかもしれません(´・ω・`)w
没主=ブルー
【せめて傍にいたいから】
〜sideリリー〜
あたしはグリーンとレッドとシーラとは幼馴染で、ずーっと仲が良かった。何かするのもいつも四人で一緒に居て…ずっと笑っていた。
あたし自身も、その関係に満足していて一回も嫌だと思ったこともなかった。だって、大好きな幼馴染たちと居られるからだ。
でも…みんな成長して少しずつ変わっていった。
シーラは一流のポケモンブリーダーを目指して日々、特訓しに行ってるし、レッドはシロガネ山で挑戦者を待っている。グリーンなんてトキワジムのジムリーダー様だ。
あたしだけ、夢がない…いつものようにマサラをぶらぶらしたり、カスミやエリカやブルーなどにあってるだけだ。それか、グリーンのお姉さんのナナミお姉さん。
それの繰り返しで一日を終わらしているあたしは、ただの暇人で馬鹿な子娘だろう。まぁ、仕方がない。
ある意味、家に籠ってるともいえる生活を繰り返しているからだろうか?生活のバランスが崩れてきている。
「暇だなぁ…」
自室のベッドで寝転がりながらあたしは小さくつぶやいた。今日はみんな、予定あるって言ってたな…。
え?家族で何処かに行けばいいじゃないかって??
この家には、誰もいないから無理だ。と言うか、あたしの親がなくなってしまったからだ。
お母さんもお父さんも小さい頃になくなった。5歳まではグリーンの家に住ませてもらっていて、14歳になってからは一人暮らしを始めた…まぁ、そんな心細い一人暮らしもまだ二年間しかたっていないのだ。
一人ぼっちは嫌いだった。でも、いつまでもお世話になるわけにも入れないので一人暮らしを始めたのであった。
グリーンは、「気にしなくていーのに」と言ってくれたけど、迷惑なのはわかっていたから「ありがとう」とだけ伝えてあたしは逃げた。
グリーンに邪魔者扱いされたくなかったから。グリーンにとって目障りな存在になりたくないから。
いつもは来るはずの睡魔も、今日は来ない。そう言えば、あたし…何も食べてないな。でも、おなか減らないや。
「喉渇いたな…」
そう思ってキッチンに向かおうとしてベッドを立った時だった。
フラッ
「?!」
視界がブラックアウトした。
あぁ、眩暈ってやつかな??
〜sideグリーン〜
あいつは元気だろうか?
幼馴染のリリー。あいつは一人暮らしを始めてからほとんど会っていない…ある意味、引き籠りだからな…;;
え?シーラって奴はいいのかって??シーラはレッドとシロガネ山で修業でもしてるのではないか?結構なリア充だからな…。
「久しぶりに会いに行くか」
そう言って俺は仕事を中断してリリーにあいに行くことにしたのであった。
ジムの連中には文句言われたけど、凄く顔を見たくなったのだ。あいつの顔が急に恋しくなった。
それはもしかしたら、嫌な予感をしていたのかもしれない。
「げっ、鍵開いてるし…不用心だな」
リリーの天然?さは昔からだが…馬鹿な面もあるな。バトルになるとあんなにかっこいい顔するのに…とか少し昔の事を思い出した。
「リリー…いるか…って、おい?!」
ドアをノックした後、あいつの姿を探そうとした瞬間、飛び込んできたのは倒れているリリーの姿。しかも、顔色が悪い。
「っ、仕方ねぇな…」
ベッドに運ぼうとリリーを持ち上げたら、俺は言葉が出なくなってしまった。…こいつ、軽くないか?
さすがに軽すぎると思う。腰回りが細すぎる気がする。もしかしてこいつ……?
「…拒食症とかじゃねーよな……?」
少し不安が頭をよぎり、何でもいいから食べさせようと思い、昔リリーが好きだったおかゆを作るためにキッチンに入った。
〜sideリリー〜
誰かの優しい声が聞こえた。
誰かが優しく頭を撫でてくれた。
でも、誰かなんてすぐにわかってしまった。グリーンだ。グリーンは大きな手で頭を撫でてくれたのだろう。
…あれ?でも、なんでグリーンがいるんだろぅ…もしかして夢かな?リアルな夢だなぁ…声もそっくりだs…?!
「グリーンっ?!」
「うおっ?!いきなりとび起きんじゃねー!!」
「ご、ごめん…;;」
…どうしてグリーンがいるのだろうか??
不思議そうな顔でグリーンを見つめていると、伝わったのだろうかグリーンは「久しぶりに会いに来たんだよ」と笑って言ってきた。
その言葉に、少し嬉しくなって笑顔で「そっかぁ」と答えれた。しかし、目の前のグリーンは少し困ったような怒ったような顔をした。
その顔を見たとき「あ、怒られる」を感じて少し悲しい気分になってしまった。グリーン、あたしが嫌いだから怒るのかな…?
なんて思ってたらいきなり、
「お前、細すぎ」
って言ってきた。
その瞬間、あたしは顔がほてるのを感じた。も、も、もしかして……っ?!あたっ、しを触った?!!
「なっ、なんで触ったのっ?!も、も、も、もしかしてっ……!セクッ、ハラッッッ!!!!」
「ちげーよ!!お前がぶっ倒れてたから運んだんだよ#」
「あぅ………ごめん」
グリーンは少しあたしの頭を撫でておかゆを差し出した。おいしそう…グリーンって、あたしより料理上手いよね?
少し落ち込む……籠ってないで料理の練習しようかな……?何もしないよりマシだよね…?ブルーに教えてもらおうかな…。
「あたし、頑張るね。グリーンに負けないくらい…上手くなるよ。だから、待っててね」
「は???ちょ、話しが分かんねーんだけど…」
「外、行こう。たまには遊びに行く」
「あ、あぁ……」
*今日あたしは籠るの卒業します*
「服、やっぱり流行りと違うな…可笑しい?」
「いや、リリーはなんでも似合ってるけどな」
「ありがとう」
こんなラブラブなのに付き合ってないフラグwwwwwwwww