二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 【pksp/pkmn短編集】さよならの恋の唄【リク募集】 ( No.233 )
- 日時: 2012/05/05 22:51
- 名前: 愛河 姫奈 (ID: ZUrGQhyc)
- 参照: http://www1.x-feeder.info/kuma/
<第一話>
彼女の家で暮らすようになって数週間。すっかり僕は天使なのを忘れてこの家に住み込んでしまっていた。
傷は少々まだ痛むが、すっかり治りきって来た。あと数日で跡形もなく直ってしまうのだろう…何故か、複雑だ。
「ブルーさん。手伝いますよ?何を手伝えばいいでしょうか?今日は一段と忙しそうですけれど」
「あら、ありがとう^^じゃあ、イエローは料理できる?料理を手伝ってくれないかしら??来週の予行練習の為に…来週も此処にいる?」
チクリ。と胸が痛んだ。僕はとっさに嘘をついてしまった。最低だと自分でも思った。
「勿論ですよ!ところで、予行練習って……?なにかめでたいことでもあるんですか?」
「あぁ、そうなのよ…聞いてくれるかしr「ブルーさん。早来てくださいお母さんがお待ちですよ!イエローさんは私と一緒に料理を練習しましょう!」クリスちょっと待ってよ!」
「あ、分かりました!」
僕は、クリスさんに呼ばれたので返事をしておいた。彼女は料理がうまいと有名なのできっと呼ばれたのだろう。
理由はまったく分からなかった…けれど、きっといいことがあるのだろう。とても嬉しそうだ。
「ブルーさん。嬉しそうですね」
僕が小さくつぶやくとクリスさんは少し嬉しそうに笑って僕に返事を返してくれた。大人っぽいな…。
「そうですね……あんな幸せそうな顔は久しぶりです。毎日わざと笑っているような感じだったので…イエローさんが来てからかなり変わったんですよ?」
その返事に僕は正直驚いた。ブルーさんに限ってそんなことある筈がない…と思ったが、昔の彼女を僕は知らない。
何故か悲しい気持ちになった。もっと、ブルーさんの事を知りたい…たくさん知って、彼女をもっと好きになりたい。
「そうなんですか?」
「えぇ、私はブルーさんと毎日いますから…違いが分かります。イエローさん。来てくれてありがとうございます」
まさか感謝されるとは思わなかったので照れてしまった。僕は感謝されるようなことは全くしていないのに…!
「そ、そんな……僕は何にも感謝されるようなことしていませんよ」
「いえ、イエローさん。貴方のおかげです。私には何もできなかったですから。なので…
ブルーさんの結婚式も協力お願いします!」
ー結婚式?そんなこと…聞いてないよ。どうしてブルーさんは教えてくれなかったの?ねぇ、どうして??
…そっか。さっき、教えてくれようとしたんだよね。……あぁ、胸の中に黒い感情が………。
「すいません…お腹痛いのでちょっと休んでいいでしょうか?」
「大丈夫ですか?外の空気を吸ってきた方がいいかと…」
「そうします。ありがとうございます…」
早く、早くしなきゃ。
「ブルーさん!!」
僕はブルーさんを勢いよく振り向かした。ブルーさんは驚いたけど、僕だとわかったら安心して頭上に?を浮かべた。
「どうしたの?イエロー…ッ!!」
僕はブルーさんにkissをしてしまった。ブルーさんは驚いて僕を突き放した。それはそれは勢いよく。
僕はバランスがうまくとれずによろけてしまった。ブルーさんは顔を真っ赤にして「どうして…?」と聞いてきた。
僕はとっさに姿を隠してしまった。悲しかった。拒まれるくらい僕は嫌われていたって言う事に。
僕は禁忌の箱を開けた。
そこに入っているのはリボルバー。
それは僕が禁断の林檎を持って悪魔に契約した時に貰ったもの。
それで僕は胸を貫いた。
また胸に激しい痛みが来る。あぁ、痛い。
でも、僕は生まれ変われる……!
「……そろそろ出番か」
そう言って僕の中の誰かが動いた。