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Re: 【pksp/pkmn短編集】さよならの恋の唄【リク募集】 ( No.239 )
日時: 2012/05/17 21:47
名前: 愛河 姫奈 (ID: ZUrGQhyc)

<君を追って君に縋って>


グリーン×没主

シブレ×イエロー

ゲームグリーン×ブルー

レッド×???





グリーン×没主


だれだ、こいつ。

目の前に居る少女を見た途端、それしか思わなかった。


そいつは、俺の知ってる彼女なんかよりも泣き虫で繊細ですっごくオドオドしていた。
俺の記憶ではこいつは何より金が大好きで、騙すのが好きで、人を美味く扱って、恋話に首を突っ込むのが好き。
そんな奴がこんなかよわい少女へといきなり変わるだろうか?答えは…否、だ。

あり得ないだろう。何故、どうして…いつもの冷静さを失い真剣に考えてしまった。
目の前の少女は今にも泣きそうな顔をしている…俺が悪いのか?俺が泣きそうな顔をさせているのか?

何が何だか分からなくなり、俺はそいつの頭を撫でる事しかできなかった。そうしたら、こいつの涙はひいた。
驚いているようだ…こんな事をされるなんて思ってもいなかったのだろう。でも、その後に少し笑った。

その表情に、胸が痛んだ。きっと、こいつはブルー異常に…悲しい結末になるんだろう…。
だから、少しでも彼女を笑顔にしたいと思って図鑑所有者の話をたくさんした。悪の…敵の話をした。
そいつは俺から話しかけると、自分からもどんどん話しかけてきてくれた。喋りやすい。そう思った。
だけど、そいつは急に表情を変えた。悲しそうな、冷たい顔をした。不思議そうにそいつを見ると、そいつは泣きそうに言った。

「私ね、もうすぐ消えるの………私ね、没された子なの。貴方に会う筈のない子なんだけど…最後に会えてうれしかったよ」

そう言って後ろを向いて白へ歩こうとした。

ーダメだ!


何故か、そんあ感情が出てきた。何故か分かんないが、こいつを救わないといけない!!
俺はそいつの後を追った。そして、手首を掴む。再び驚いた顔。消えそうなそいつの体。

最後に、最後に伝えなければいけない!!
こいつが、幸せになるために!


「俺は、お前を待っている」


そして手からそいつはすり抜けた。
名前、聞くの忘れていた。
それでもいい。あいつに声をかけれたなら。


"ありがとう"



そう言って笑ったそいつを見れたのは、俺の気のせいだろうか?








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