二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 【pksp/pkmn短編集】さよならの恋の唄【リク募集】 ( No.242 )
- 日時: 2012/05/19 20:15
- 名前: 愛河 姫奈 (ID: ZUrGQhyc)
- 参照: http://www1.x-feeder.info/kuma/
ゲームグリーン×ブルー
いつも通り、あの無愛想男に声をかけてちょっかいをかけようとしただけであったのだ。
だからいつも通り目の前にいる奴に飛びついてわざと胸を当てるような行動をして、惑わないって分かりながらもやったのだ。
そしたら目の前の奴は驚いて「な、なにすんだよッ!」と顔を真っ赤にしてあたしをどんッ!と押したのだ。
…あら?あたしは人違いをしてしまったのかしら?奴は…グリーンはこんなころころと表情を変えるような奴じゃないわ。
あたしは色んな意味で驚いて「あんた、誰?」と言ってしまった。そうすると、目の前の変な男は「トキワジムリーダーのグリーンだよ!///」と言った。
ーやはり、グリーンだ。だが…あたしはこんなグリーン知らない。まさか、あたしの知ってるグリーンとは違うのだろうか?
「ねぇ、あんたは誰なの?ホントにあたしの知ってるグリーンなのかしら?」
「…なぁ、一つ聞いていいか?」
「? 別にいいけどー…」
<お前の知ってるグリーン…って、なんの事を言ってるんだ?>
…え?あたしの知ってるグリーン?
無愛想で無口でクールで一匹狼…と思ったら結構強がりで…でも、優しい。誰よりも努力してる。
そしてジムの大量にある仕事をなんなくこなす…まぁ、簡単に言えば"凄い"グリーン、かな?
なんて、本人に言える筈ないけどー…あたしの知ってるグリーンはそんな人だ。
「あたしの知ってるグリーンはね、貴方とは正反対よ…だけど、根本的には似てるかもしれないはね」
「は…?」
「頑張りやな所」
そうやって笑うと、何故かグリーンは悲しそうな顔を一瞬した。あぁ、こいつもやはり…悲しいやつなのね。
「俺さ、ずっと二番手なんだよ」
二番手でも、あたしはいいと思った。自分の生きる道を行けばー…
それでも貴方が「嫌だ」と言うのならば
「変わるのは、今からでも遅くはないわよ?
あたしだって、変われたもの」
今度は、違った。悲しそうな顔なんかじゃない。
嬉しそうな、優しい笑み。あぁ、その顔が見たかった。
その時、何処からか時計塔の音が鳴った。そろそろ帰らなければ。
そう思ってあたしは彼に背中を向けた。
そうすると、手首を掴まれた。
「俺は、お前を待っている!」
その声に、何故か思い人と重なったなんて…信じがたい事実だった。
「…ありがとう」