二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 【pksp/pkmn短編集】さよならの恋の唄【リク募集】 ( No.342 )
日時: 2012/08/19 00:39
名前: 愛河 姫奈 (ID: ZUrGQhyc)
参照: http://id37.fm-p.jp/336/8710kuma/

*儚く舞い散った恋心を僕は抱きしめ嘆いていた*




俺は大きい望みを抱いていた。
攫われても、きっと誰かが助けにきてくれると言う望みを。
しかし、誰も助けにきてくれなかった。
毎日が絶望で満ち溢れてた。涙も枯れた。


「despair of something………」

ぼそり、と口からこぼれた言葉。
アリシアとダークがこっちを見てくる。
「なんでもない」とだけ言ってまた考え事。

あいつ、まだ俺の事止めようとしてるのだろうか。
少しだけ希望がある。
それでも俺は。

despair of something
【望みを捨てる】
















「…まだ、下らないことをやってるんですか?」

またやってきた女。確か、ローズクォーツとか言った。
俺は下からのぞきこんでくる女を軽蔑した瞳で見た。
それでも、女は怯まない。真っ直ぐした瞳で見てくる。

「アナタは人としての道と言う境界線を越えてしまってますよ」

そんな事、お前に関係ない。
お前に何が分かる。救われなかった人間の苦しみが。


「私はもう、一度超えてしまった。だから今は、懺悔を惜しみなくしている。自分の過去を恥ずかしいと感じている」


お前が一体、何をしたって言うんだ。


「アナタが苦しむ姿、見たくない」

どうして自分がやられてるかのように悲しい顔をする。
何故、泣きそうな顔をするんだ。



とちほ