二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 【pksp/pkmn短編集】さよならの恋の唄【リク募集】 ( No.349 )
- 日時: 2012/08/31 23:54
- 名前: 愛河 姫奈 (ID: ZUrGQhyc)
- 参照: http://id37.fm-p.jp/336/8710kuma/
3.彼の部屋でベッドの下にエロ本を探してみる
次期も八月の後半。課題は僕の都合を待ってはくれなかった。
え?当たり前だって??現実逃避してるんだからやめてよ。
「もう無理〜。死ぬ〜。レッドさんパスぅぅぅぅぅぅ」
「ばっかだなぁー。俺ができるわけないじゃんー。ゴ—パス」
「先輩こそ馬鹿ですよー。一つ上の学年のなんてできる筈ないじゃないっすか〜」
そこで僕達の頭上に分厚い本が落ちてきた。
僕らはそれに押し潰された。
「うわー。オレンジ達は250のダメージをうけたぁー」
RPGに出てきそうなセリフを吐いて倒れ込む。
「お前ら、課題を終わらすために来たんじゃないのかよ…」
分厚い本を落としてきた男、グリーンは僕を見下ろして言った。
くっ、これしき何をー!!
「レッド隊長!敵に攻撃されました!!」
「っえ?!じゃ、じゃあ反撃開始!!」
「そんな事したら僕、瀕死状態になっちゃうじゃん!」
「ぇえええええええええええええええええ」
そんな騒がしい中、ごそごそと人のベッドに下を漁くっている人がいた。
その様子に気づいたグリーンが、顔をひきつらせた。
「エロ本ないのかしら〜。ね、シルバー」
「え?!そ、そうだね〜。姉さんっ…」
シルバーも同じように顔をひきつらせる。
シルバーはきっと「グリーン先輩が持ってる筈ないと思うけど」という言葉を飲み込んだと思う。
「あるわけないだろう」
「あら、これ何かしら??」
ブルーが手を伸ばして引き取る。
そこにあったのは…。
「あー!グリーンってば酷いじゃん!
この前とったプリ落とすなんて!!」
ブルーお姉ちゃんが持ってるプリを奪う様に取って僕は叫んだ。
グリーンは「うるせぇ…」とでも言いたそうな顔をした。
その時、後ろから嫌な気配がした。
「オレンジぃ〜?ちょーっと詳しく聞かせてくれるかしらぁ?」
ブルーお姉ちゃんの超楽しそうな笑顔。
え、恐い。どうしよう。え?何を詳しく話すの???
ビクビクしてたら、ドアップで映ってきたブルーお姉ちゃんの顔。
その笑顔の裏を僕は知ってる。
「グリーンとオレンジって、付きあってるの?」
「「ないない」」
グリーンと息ぴったりに重なってしまう。
というか、プリぐらいで何故付き合わなければ…。
「…あのぉー…、グリーン先輩。これって一体???」
机の上にあった手帳の中を見ようとしているクリスがグリーンの名前を呼んだ。
グリーンはそれを「見るな」と言いながら奪おうとした時だった。
目を光らせたブルーがそれを奪って中を見ようとした。
そこからグリーンとブルーの追いかけっこが始まった。
僕達はそれをボーっと眺めているだけであったのだ。
「ん?なぁになに???
え、何このきれいな字。
えーっとぉ…これは日記帳みたいな感じなのね!
って、すごっ!!どうやったらこんなに続けれるのよ……」
ぱらぱらとめくりながら内容は呼んでいないブルーお姉ちゃん。
グリーンがばっ、と奪い返して鍵のある戸棚にしまってしまう。
「人の物を勝手に見るな!!」
「ちぇ、つまんない。エロ本もないしぃ〜??」
ブルーお姉ちゃんが唇を尖らす。
グリーンが怒った顔で僕達に視線を向けた。
「お前らは課題をやれっ!!」
それからスパルタなグリーンの指導もあってか、
僕は課題を終わらすことができた。
だけどレッドさん達は終わってないらしく
すっごい急いで進めてた。
「あぁー!
グリーンありがとぅ!!」
「別にいい」
(付きあってるようにしか見えない…!!)
二人の関係が噂されるのはもう少し後の事。