二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 【pksp/pkmn短編集】さよならの恋の唄【リク募集】 ( No.363 )
日時: 2012/09/30 19:16
名前: 愛河 姫奈 (ID: sC1Xeyy3)
参照: http://id37.fm-p.jp/336/8710kuma/

5.引っ越しの挨拶に来たお隣りさんが、彼だった



「引越しするから手伝ってくれ」

冬の寒い日、グリーンにそんな事を言われた。
引越し…?!

僕達(イエロー&ブルーお姉ちゃん&レッドさん)は驚愕した。
離れ離れになるのに、何故この人は冷静なのか、と言う事が。


「で、え?!ぐ、ぐりぃ?!ひっこしうぇ?!」

「何が言いたいんだ。落ちつけよ。
 家の場所が変わるだけだからな。
 何か、勘違いしてそうだから言うが。
 物をまとめるのだけ手伝ってほしいんだ」


なんだ。
驚いて、何語だよ。、それ。って言葉言ってたじゃん。


「いいけど…何処に引っ越すの?」

「…秘密?」

「「「は?」」」


何故、疑問形。
しかも、何故教えてくれない。


「ブルーお姉ちゃん、知ってる?」小声

ブルーお姉ちゃんなら知ってると思って聞いてみた。
けど

「いや、知らないわ…。
 もう!引っ越した後に言うつもりなのね!!」小声


ブルーお姉ちゃんは「ぷんぷん」とでも聞こえそうなくらいの可愛い怒り顔で言った。

うーん。でも、確かに何処に引っ越すんだろう…。
流石に、教えてほしいものだ。


そう思いながら、僕はグリーンを軽く叩いた。
「なんだよ」と言われたけど、無償に叩きたかったんだ。
…本当は、そのイケメンすぎる横っ面にしたかったんだけどね。


「グリーンのばぁか」

「いきなりなんだって」

「イケメンーなるしーたらしー」

「なるしとたらしはレッドだろ」

「え?!」

「確かに」

「ええええええええええええええええ?!」



所で、グリーンの家は遠くなってしまうんだろうか?
そうしたらもう、五人で帰えることはなくなっちゃうのかな…。
うーん。寂しいよなぁ、それも。



———————————————————————————
土曜日



「「「「おじゃましまーす」」」」

僕達四人が、煩いくらいにそう言うとグリーンは、

「…あぁ。入れ」

とだけ言って、僕達を招き入れた。


うん。ダンボールの山が凄いことになってるね!
あれ、ダンボールの下に白髪の束がみえr…


「オーキドりじちょおおおおおおおおおおおおおおお!!」


この人は、本当にグリーンの祖父なのだろうか?
まったく、似ても似つかない。




理事長の体に乗っかったダンボールをどかし、
救助をして
グリーンの部屋に向かった。



「ほんとっ、つまんないわよね—。
 思春期なら、もっとレッドとかゴールドみたいに性欲の塊になりなさいよ」

「失礼だね、ブルーさん!」

レッドさんが必死に突っ込んだ。


「シンプルイズベストだ。
 ごちゃごちゃしたものは好まない」

グリーンはそう言いながら、大量の本をダンボールに詰めていく。


「全部、辞書ばっかりじゃん。
 ブルーお姉ちゃんの言うとおりだよね〜」

文句を言う女子組を無視し、グリーンはレッドさんをパシりながら片していた。


「オレンジ。そんな所で本読んでないで手伝え」

「えぇ〜」







ー僕はこの時知らなかった。


 まさかー…グリーンが





  隣の家に引っ越してくるなんて













(聞いてないんだけど)
(言ってないからな)
(…隣なら、言ってくれればいいじゃん)
(ドッキリってやつだ)
(……ばぁーか)
(勝手に言え)
(…あ、そうだ)
(ん?)
(学校、一緒に行こうね)
(…寝坊するなよ)
(しないもん)








隣に来たのは
彼だった。