二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 【NEW!!】3Topに拾われた私【番外編更新!!!!!!】 ( No.125 )
日時: 2012/04/09 18:16
名前: 基山 ヒカリ ◆TGiN5W4D8c (ID: IyyF43A8)
参照: http://ameblo.jp/inazuma709/theme-10043723023.html

第40話〜卯月 氷〜

今日も、一人屋上にいる少年。
卯月氷。
女子に見えるその容姿とは裏腹に、とても残酷な性格を持つという表裏が激しい、あくまでも「少年」だ。(は?少女?もう一回言ってみろ。by氷)
屋上には、今日も歌声が響き渡る————————……。
「きれいごとなんか嫌いだ。
うわべだけのものも大嫌い

うわべだけの愛
うわべだけの友情

うわべだけなんだ、なんでも。

きれいごとは嫌い。
きれいごとなんか大嫌い。

「イッショニ」

笑わせないでよ
いつかは裏切るくせに。

「ボクハウラギラナイ」

うそつき
たった今裏ぎったでしょう?
うそつき うそつき うそつき

裏切り うわべ うそつき
そんなことがたくさんある。

そんなのきらい。大嫌い。
この世なんて大嫌いだ。





             嗚呼、死にたい。」

———————だが、その歌詞は、悲しげな歌詞だった。
なぜ、この歌がこの世界に存在するか、というと——…。


それは、2年前—————————…。

「〜〜、〜〜。」
時は深夜。
誰も居ない、駅のホーム。
ぽつりと一つ聞こえる、少女の歌声……。と、誰もが思うはずだ。が
歌っているのは少年だ。
親に捨てられ、友達にも裏切られ、家族も居ない、孤独な少年だった、卯月氷。
彼が唯一、捨てられず、裏切られず、ずっと一緒にいてくれたのは、歌だった。
このころから歌うことが大好きで、何回も自分だけの歌を作り、唄っていた。
———————————自らが捨てられた駅のホームでずっと。

続く