ALLジャンルのオリジナル小説、ライトノベル、二次創作、ss小説やイラスト投稿なら「小説☆カキコ」

第42話〜復讐の道具〜


…そして、生まれつき持っていた能力が、唄の他に、サッカーもあることが気付いた。
だから、サッカーをやりたかった。
けれど。
ボールも買えない。
仲間にも入れてもらえない。
サッカーができない。
ずっと、ずっと、言ってきた言葉。
『仲間に入れて』
その言葉は、いとも簡単に、断られた。
『いやだね。ボールも買えない貧乏人のくせに。』
断られる。
そうわかっていた。
解っていたはずなのに。
断られると、解っていたはずなのに。
なのに、頼み続けた。
『仲間に、入れて。』
『いやだ。』
そして、いつもいつも、断られた。
断られ続けて。
今考えると、ホント馬鹿らしいと思う。
————でも。
仲間に入れることくらいは、できたんじゃないのか——————？
一緒にしたいという意思があったのに、それをなぜ、拒む———？
俺にはわからない。
解ろうともしたくない。
だから仕返しに、今度は俺が、あいつらを苦しめるんだ。
大好きな、大好きな———————————…

















サッカーで。