二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 【コメント】3Topに拾われた私【下さいっ!!!!!!!!】 ( No.138 )
日時: 2012/04/29 10:56
名前: 基山 ヒカリ ◆TGiN5W4D8c (ID: QAXZEAYj)
参照: 京介に逢えたら死んでもいい。そしてさらに京介を抱きしめられたら最高。

第48話〜理解不能〜氷SIDE


「…ん…」
今は何時だ?
時計を見ると、六時をさしていた。
そろそろ起きるか。
また囲まれたくないしな。
男の娘、女とか言われたくないし…。

今日、朝食どうするかな…。
どうせ食堂に行ったら早く起きたやつがいるだろうし。
昼に食べればいいか。いらない。

カバンを持ち、靴を履いて、氷はお日さま園を後にした。

—————それにしても。
昨日の俺の歌聴いてたやつ…。
誰だったんだ?
聴くのは構わないが、あまり聞かないでほしい。
普通に、聞いていい?と問いかけられるならまだしも、盗み聞き…。

まだ人があまりいない通学路を、一人、歩く。
ん…?
水の音が聞こえる。
バシャバシャ…
誰だ?こんな時間に。

ふと、公園を見て見ると————。
「…あ」
確か…ルナ、とか言ったっけ。いいや、星々さんで。
話しかけるのもめんどくさいから、ただ陰に隠れてじぃっ、としていた。
何を洗っているんだ…?
よく見て見ると、ボロボロのサッカーボールみたいだった。
ふん、なんであんな自分のものでもないものを洗うんだ?
理解不能。
そんなの、自分にとって何の利益も無いじゃないか。
じゃあやらない方が、楽なんじゃないのか。
多分、あの様子だと誰からも頼まれていないっぽいし。
人居ないしな。

星々は、洗い終ったようで、びっしょりと濡れているサッカーボールを、自分のハンカチで軽くふいて、草むらの中に戻した。



このサッカーボールが、この先の運命を左右するという事を、まだ誰も知らない—————————。