二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 3TOPに拾われた私。〜イナイレ〜(コメ待ってます!) ( No.38 )
日時: 2011/11/30 17:07
名前: 基山 ヒカリ ◆TGiN5W4D8c (ID: X9/3/8Rv)
参照: 更新遅し!

第十一話

「ぅん…?」
あれ、私、どうしたんだっけ??
あ、そっか…寝ちゃった、んだよね。
あれ?私、布団かけずに寝たのに、どうしてかけてあるの??
寝ぼけちゃったのかな…。
ふと、机の上の時計を見てみると…
「えっ!!?じ、十時…」
もう十時を回っていた。
それほど寝てたんだぁ…。
しかも、夜ごはん食べてないよね。
…あれ?机の上に何かある…?
「あ…ヒロト君の字…?」
『ルナへ
ぐっすり寝てたから起こそうと思わなかったんだけど、ご飯食べていないから、お腹すいたら食べてね。』
…。
机の上には、三角のおにぎりが4つ。
たぶんヒロト君が作ってくれたんだろうな…。
そう思いながら、おにぎりに手を伸ばした。
…暖かい。
熱くも無くて、冷たくも無かった。
きっと、私の起きる時間を予想して作ってくれたのかな??
そう思いながら、おにぎりを食べ始める。
一個目は、梅干し。
二個目は、昆布
三個目は、おかか
四個目は、のり。
どれもとっても美味しかった。
食べ終わって、星を見ようとルナはベランダに出た。
寒い、キンとした空気がルナの頬をなでる。
冷たくて済んだ空気が気持ちよかった。
「…あ。」
ルナは小さく声を漏らす。
そしてすぎにしゃがんだ。
(…ヒロト君…)
ベランダに、黒縁の眼鏡をかけたヒロト君が立っていた。
でも、私には気づいてないよね…?
ルナはじっと、観察していた。
そのうち、ヒロト君は、部屋に戻っていった。
ルナは、しばらくその場から動けなかった。
((………??顔が熱い…??))
顔が、とても熱かった。
星は綺麗に輝いていた。
…あの星の中に…お母さんも居るよね。
そう思いながら、ロケットペンダントの中の小さな写真を見る。
赤ちゃんのルナと、うれしそうに笑っているお母さん。
お母さんが生きていたら…私は今、どうなってたのかな。
ヒロト君、晴也君、風介君にも出会えて無かったハズ、だよね…?
…心臓の音が、大きくて、飛び出しそう。
顔も熱い…。これって、何…?
そう思いながら、ルナはたくさんの星がキラキラと輝く、夜の空を仰いだ。

続く