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第十二話

…。
な、んなのかな…。
とにかく、部屋へ戻…
ガキッ。
ふぇ？ガキッ？
私が、開けようとしたドアは…しまっていた。
「ぇええ！！？どうして？」
よく見ると…かたずけていた荷物で、閉まってしまったみたいだった。
うぁ…ど、どうしよう…。
この時間じゃ、みんな寝てるし…。
起こすのも、悪いよね…？
キィ…。
静かな音を立てて、また誰かが出てきた。
チャンス！
私は、立ち上がって、声をかけようとした。
その人は………。
風介君だった。
風介君の、白い顔が、月光に当たってとても綺麗だった。
「ぁ、ぁの…風介君…。」
しばらく見とれていたけど…。
声をかけてみた…。
「ん？ぇ、ルナ？こんな時間にこんな所で何をしてるんだ？」
「えっと…」
私は、さっきまでのいきさつを話した。
ぁ、ヒロト君の事は話してないよ？
すると、しばらく黙ってから…。
「そういう事か。ちょっと待っていてくれ。」
そう言って、ベランダから出た。
と、思っていたら、次は私の部屋に入ってきた。

続く