二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 3TOPに拾われた私。〜イナイレ〜(コメ待ってます!) ( No.5 )
日時: 2011/11/04 16:12
名前: 基山 ヒカリ ◆EPJQuhXfS2 (ID: bVIgAYuV)
参照: 酉つけました☆

第3話 

どうして?音がしなかった。
姿も見えなかった…。
この人は、いったい何者なの??
そう思いながら、私は起き上がった。
まだ頭がボーっとしている。
ガチャッ
またドアが開いて、えっと…あの白い髪の人が入ってくる。
…?
手に何かを持っていた。
ふわりと私の鼻をくすぐるこのにおい。
…もしかして、おかゆ??
そう思ったとき、激しい頭痛が私を襲った。
「…っ!!」
耐え切れなくなって、体がクラッとしたとき、ふわっと私の体に触れたものがあった。
…あの赤い髪の男の子が、私を受け止めて、ゆっくりと寝かせてくれた。
「寝てながらでもいいから聞いて?」
そういうあの男の子の表情が、すごく優しく見える。
とっても安心するような表情だった。
「私たちの名前を言ってなかったな。」
名…前…。
そっか…
あれ…でもあと一人はどこ??
頭にチューリップが咲いていr———…
バーンッ!
「「効果音チューリップ!」」
「効果音でもチューリップでもねえよッ!」
わ…;
綺麗にそろった…;
効果音?チューリップ…。
この人の事??
私の頭の上にハテナマークが飛んでるような表情を読み取って、赤い髪の男の子が言った。
「僕は、基山ヒロト。よろしくね☆」
「私は、涼乃風介。よろしく。」
「俺は、チューリ…じゃなかった、南雲晴也だ!よろしくな!」
わぁぁ…
みんな、とっても素敵な名前だなぁ…。
それから慌てて、自分の名前も言っていないことに気が付いた。
わわわっ!緊張するよぉ〜!!
「えっと、るっ、ルナです!星々ルナです!!」
わぁぁっ;
たった三人なのに、キンチョ〜…;
皆見てるよッ;
20秒ぐらい沈黙が流れて、それから最初に口を開いたのは、ヒ、ロト君だった。
「ふ〜ん。ルナか。よろしくっルナ☆」
「そうか。良い名前だな。よろしく。」
「ルナ!これからよろしくなっ!」
皆、嫌な顔一つもせずに受け入れてくれて…
とってもとっても嬉しくなった。
優しくて、暖かくて、楽しくて。
なんだか、家族みたいに思えてくる。
あったばっかりなのに、ずっと前から知っているような、不思議な気分になってくる。
私は、うれしくて、少し大きな声で答えた——つもりだったけど。
「うんっ!これからもよろし…く…」
頭痛と、めまいと、だるさに負けて、私は最後は消え入りそうな声だった。
それでも、とても暖かいのがうれしくて、私は安心して眠った。
「頑張りすぎなんだよ。チューリップ。布団持ってきて。ガゼルは、トレーお願いね。僕はルナを。」
そういって、ヒロトはルナを抱きかかえた。
「チューリップじゃねえっつってんだろ…」
最後にこうつぶやいた人がいた。
続く