二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 【いつの間にか】3TOPに拾われた私。【参照400突破】 ( No.70 )
- 日時: 2012/02/25 21:19
- 名前: 基山 ヒカリ ◆TGiN5W4D8c (ID: EWuSebNO)
- 参照: 更新遅し!
第十九話〜生徒会〜
叫びが終わり、少しルナが落ち着いてから、数十秒間沈黙が続いた。そして、その沈黙を破ったのはヒロトだった。
あ、そうそう、とヒロトが思い出したように、隣の人を紹介し始める。
「えーと…緑川リュウジっていうんだよ☆僕達と一緒にお日さま園で暮らしてるんだー」
「え」
ルナは十秒間くらい思考停止した。
お日さま園に来て一週間とたっていないものの、お日さま園内の人物はほとんど把握した、と思っていたからだった。
「で、僕達(全員)が、生徒会長なんだよ♪」
そういって、リュウジがてへ☆という効果音が出そうな笑みを浮かべる。
「で、ルナには副生徒会長になってほしいっつーわけ!!」
ルナはこれで二回吃驚した。
まず、生徒会長が四人いるという事で一回。
それなのにまた副生徒会長になってほしい、という事で二回だ。
もともとルナは成績優秀なわけでもなく、最低でもなかった。
中の上、くらいだった。
その上引っ込み思案でこういう事には立候補しなく、なれなかったためその分、吃驚のダメージが大きかった。
「ぇ…で、でも私…生徒会長になれる…のかなぁ」
無理も無かった。
ルナでなくともたいていの人がこういうだろう。
ルナの中では生徒会は、特別な生徒、特別成績優秀で何でもできる特別な人がなるものだ、と思っていたからだ。
簡単に言えばルナにはまったくもって関係ない世界だった。
もちろん、前にも話した通り立候補もしなかったし、第一なりたいとも思わなかった。
そのため、なるべく一切かかわらないようにしてきたので、生徒会がどこで何をしているのか、というものが全く見当がつかない状態で、貴方だったらそれを喜んで受けられるだろうか?
それに対してルナは………。
「わ、私……も、しも私にできる様なこと…なら、やってみようかなぁ、って……」
はたから見れば随分弱気な返事だが、ルナにとってはこれが精いっぱいの返事だった。
ずいぶんとあやふやな返事であってもだ。