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第32話〜空気〜氷SIDE

…なんだ？

この男たちは…。

まぁ、その中に女もいるが。

そう思いながらめんどくさい、と思いながら無口でいた。

まぁ、ココに来たからには印象良くしないと、信用してもらえないよ

な。

猫かぶりで行こう。

本性はあまり出したくない。

…と、そんな事を心の中でブツブツとつぶやいていると…。

どこにいるかは知らないが、ある男が、

「君、可愛いよね！」

というこえがきこえた。

……はぁ？

ふざけてんじゃねーよ。

俺は男だし！

…とか言えるわけもなく。

仕方なく、表向きの一人称は僕にした。

「…スイマセン、僕、男子なんで。」

内心すごくイライラしながら、にこっ、と笑って言ってやった。

…その時だ。

周りの空気が、ピシッ、と音を立てて動かなくなった。

何だ？

俺が男だというのがそんなにおかしいのか。

フン…。

悪かったな！女顔で！

そうやって暴言を言いながら、おれはこの場を過ごした。

続く