二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 【30話突破】3Topに拾われた私【参照は600突破!】 ( No.99 )
日時: 2012/03/18 13:10
名前: 基山 ヒカリ ◆TGiN5W4D8c (ID: 3dflCb74)
参照: 更新遅し!

第33話〜食堂〜

一通り見たあと、リュウジに降ろしてもらって、ルナはリビングを後にした。
時間的にも余裕があるせいなのか、リビングに残っているという者が多かった。
食堂へ行ってみると、ほとんどの人がおそらく氷に質問、一緒に喋ったりしているのか、いつもはとても賑やかで、五月蝿い食堂が、今朝はシン、と静まり返っていた。
ルナにとっては、これが初めての静かな食堂だった。
お日さま園に来て、それほどたっていないのだが、いつの間にか賑やかな食事の場が当たり前だと思っていたルナは、少しさみしくなった。
食堂にいるのは、晴也、風介、瞳子さん、ヒロト、リュウジ、ルナだけだった。
といっても、瞳子さんは食事中はほとんどと言っていいほどしゃべらない。
なので、ほぼ4人だけだと考えた方がいいだろう。
そんな静かな雰囲気のせいか、自然にルナも無言で食べていた。

*            *                 *

朝食を食べ終わり、食器を返したルナは、一度部屋に戻り、上着を着てカバンを持った。
そして、リビングを通って玄関まで行くと、リビングにはもう誰も居なく、シーンとしていた。
リビングを通り過ぎ、靴を履いて玄関を出た……が、小石に躓いてぐらりと体が前に傾く。
(ころぶっ…!)
そう思い、ギュっと目をつぶると、ぴたり。
体の傾きが止まった。
ルナの両肩には、ガシッ、と受け止めてくれたであろう手の感触。
「り、リュウジ君…」

続く