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【Ⅱ　雲居中　　そして、出会い】

　　円「ここが、雲居中かぁ。」

　　風「生徒は、すくないなぁ。」

　　塔「田舎だなぁ。」

　　春「それにしても、サッカー部は、どこでしょうか？」

　　秋「誰かに、きいてみましょう。」

　　夏「私が、きいてくるわ。」

　　そういうと、夏未は近くにいた子に、話しかけた。

　　夏「ねぇ、あなた？」

　　？「・・はい？」

　　少女は読んでいた本から、夏未へと目をむけた。

　　？「なんでしょう？」

　　夏「あの、サッカー部が、どこで練習しているか、わかります？」

　　？「サッカー部？・・・」

　　？「んん〜〜〜・・・・。」

　　少女は、きょろきょろあたりを見回すと、

　　？「たしか、やってないと思います。」
　　
　　夏「えっ！・・・・？！」

　　？「サッカー部は、今日は、練習やってなかったと、おもいます。」

　　夏「あっ・・！そうなの。ありがとう。すみません。読書のお邪魔をしてしまって・・。」

　　？「いえ・・・・・。」

　　夏「皆、あの子の話だと、今日は練習やっていないそうよ。」

　　円「そうかぁ。」

　　鬼「サッカー部の、誰かがいたらいいんだが・・・。」

　　？？？「由梨さん〜〜〜。」

　　円堂たちが、声がした方を見る

　　さっき、夏未が話をしていた子が、3人の子と話をしていた

　　どうやら、由梨というらしい

　　由「なに？3人とも、そろって・・・」

　　？「由梨さん、遊んで・・・」

　　由「むりっ！」　

　　？「えぇぇ〜〜〜〜、いいだろう。今日、サッカーなくて、ひまなんだから・・。」

　　由「だったら、そこらへんで、サッカーしとけばいいでしょう？」

　　円「・・・・・・・、なぁ、お前ら・・」

　　？「由梨さん、こいつら誰？」

　　由「サッカー部を、探してるみたいだよ。」

　　？「えっ。私たちのこと、探してたの。」

　　？「うぉっ！よく見たら、雷門じゃん。」

　　？「・・・本・・・物です・・。」

　　円「お前ら、雲居のサッカー部か?」

　　？「そうだよ。私たちが、サッカー部！」

　　？「何の用だ・？こんな田舎に？」

　　円「ん〜〜。えぇ〜〜っと。」

　　風「俺たち、ここに、ＭＦ探しに来たんだけど・・・」

　　風丸がそういうと、

　　由「・・！！・・・」

　　？「えぇぇ〜〜っと。」

　　ちらっと、小豆色の髪の子が、由梨を見て、とまどっている

　　？「・・・・・・あっ、・・の・・、皆の所・・・」

　　？「へっ、あっ・・・、そうね、じゃっじゃあ、皆の所に・・・」

　　？「じゃあ、またな〜。由梨さん。今度、あそんでよ〜〜。」

　　由「・・・・・・・・」　

　　？「じゃっ、行こうっ！」

　　瞳子監督は、じっと、由梨を見ていた。

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　　由「・・っ、びっくりした。ＭＦを探してるなんて。」

　　ゲ「くるる〜。」

　　由「私のこと、探してんのかな？」　

　　由「うまく、ごまかしてくれるかな？」

　　由梨は、そういうと、本に目をもどした。

　　ゲ「くるっ・・・・」

　　ゲンが、悲しそうに鳴いた・・・