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二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 終わる世界に花束を、 〈inzm〉 ( No.79 )
- 日時: 2011/12/05 00:06
- 名前: 天音 (ID: P/D0CuiW)
(6) 裏と表の境界線
「どこかの国の王家使いでもないのにその強さか……面白いな。貴様名前は?」
「私の名前? そう言うのはそっちから名乗る物でしょ?」
「……ここに来たのなら知ってるとおもったんだが。」
「生憎アンタなんかに興味なんか無いね。ただ少し面白い謎を見つけただけ。」
黒髪を揺らし女が言う————
「————にしてもさ、折角ティアラ連れてきたのに外出中とか奏始とかふざけてんのかな。」
「んー?……まあいいよ?それより結祈さクレープ作ってよ!!」
がらんとした、と言うより本日閉店の看板のおかげで客の一人も居なくなった店内で結祈がぼやく。
その一方で城から脱走してきた姫様はと言うと何とも暢気に席に座っていた。
「なんか書置きだと三人とラティアと……吹雪と風丸で出かけてくるらしいけど……行き先書かないとかバカでしょ奏始。」
「あ、そういえば今日の朝ラティアも出かけるって言ってたよ?……なんか凄いことになったとか…なってないとか。」
どっちだよ、と軽く突っ込むもの返ってくるのは、忘れた!!と言う明るい声。
「しかたないなぁ、奏始ら居ないと暇だし……ティアラ、クレープ食べ終わったら闘技場でも行く?」
「え?うーん……よし行く!!」
そうこなくっちゃ、と笑う結祈の声が店内に反響するのだった。
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