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何度、世界が眩んでも

陽炎が嗤って奪い去る


繰り返して何十年


もうとっくに気がついていたろ？

こんなよくある話なら


結末はきっと一つだけ……



繰り返した夏の日の向こう—




ーそう。俺が死ねばいいのだ


俺が死ねば、璃梨空だって助かるし、

もう、繰り返す事はない

これでめでたし、めでたし……だ



本当はとっくに気がついていた。


彼女が死んでばかりで……

繰り返しばかりで


時間が進まなくて


俺が死ねば助かるって。

本当は怖かった

飛び込む自身なんて無かった

男のくせに弱いだろ？

……璃梨空はよく頑張ったよ

でも、これで終わるんだ

開放されるんだ



璃梨空は、公園が何かとか言ってたけど……

公園は関係ない

多分、あの黒ネコが仕組んだ……


前、「私達って……」っていいかけたよな

あれさ。

こういいたかったんだろ？

「私たちって……

同じ時間ばかり過ごしているよね」って。