二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: グレイシア*【カゲロウデイズ、完結しました】 ( No.33 )
日時: 2011/11/20 12:52
名前:  苺 (ID: 2mVH7ZuJ)



—部活終了後
秋桜は、またコスモスの咲いているところに行った

「はぁはぁ……遅くなっちゃった」

部活が長引いてしまい、少し遅くなったようだ。


「……はぁ、どうしたらヒトリじゃなくなるかな?
……まぁでも、私にはアナタがいるから大丈夫なんだけどね」

このコスモスの花を見るとなんだかヒトリでも平気な気がする

「あなたもヒトリじゃ寂しいよね?」

コスモスに問いかけた

…………
「うん。寂しい」

「えっ!?何、今の!?」

コ……コスモスが喋った!?

気のせいよね?!

ありえない、ありえないありえな……

「あはは!驚いた?」

そこには、学年一モテると言われている

宮羅野 光(くらや あきら)がいた
なんか、優しくてかっこよくて何でも出来るところが
いいらしい。


多分、知らない人はいない、と思われるが……

「あの〜、どちら様で?」

少し警戒している秋桜

「ん?俺は、宮羅野 光。三−B組だよ」

「へぇ、宮羅野さんはB組なんですか〜。私はA組です」

—あっ!そういえば、初めて同じ学年の男の子と喋った!

「あ。何で桜咲さんはここに?」


「あ、えっと、その。コスモスを……見に」

少し下を向いて話す

「そうなんだ!このコスモス、キレイだね……」

「あっ!ですよね。私、このコスモス見ていると、落ち着くんです。
嫌なことあっても、このコスモスを見ると頑張れるというか……自信が湧く、というか……」

—ちょっと、待って?何で私の名前を?

「あの、何で教えてないのに私の名前を?」

「え?ずっと前から知ってたよ?桜咲さんの名前」

「ずっと、前?」

光はうなずいた


「桜咲、秋桜さんでしょ?入学式の時から知ってたもん」


嘘の無い表情で光は言った

誰にも憶えてもらえなかった名前

間違って憶えられていた私の名前

……それを

宮羅野さんは

憶えていてくれた。

同じクラスになったこと無いのに……

「あっ、俺もう行くね?じゃあ、あ!後さ、俺もここに来ていい?」

「あ、はい!」

少し頬が赤くなりながら言う

「ありがと。んじゃあ、明日からここに来るね。二人だけの
秘密な!」

ニコッと笑い、光は帰っていった 

「……あ」

胸がドキドキしていた

「ねぇ。コスモスさん。私……私……」

恋してしまったかも—









※因みにこれは、ボカロ小説です。

少し私が考えてしまったところもあります。