二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: グレイシア* ( No.41 )
- 日時: 2011/11/20 20:59
- 名前: 苺 ◆cwioQlSesU (ID: 2mVH7ZuJ)
光の母の話によると、光は四歳が四歳の時に症状が出て、
何ヶ月か入院していたらしい。
次の日
「コスモスさん。私、どうしたら良いでしょうか?」
暗くなりながらコスモスに問いかける
…………答えてくれるはずが無い
「……そうね。死んだら?」
後ろを振り向くと
クラスの中心(有る意味)の宮本 彩音(みやもと あやね)
と、篠原 五月(しのはら さつき)、花田 琴歌(はなだ ことか)
がいた
三人は、気が強く、たまに嫌いなヒト達などを、ターゲットにしている
ことがある。
「え……何で、あなた達……が?」
小刻みに震える身体
三人は序所に秋桜のところに迫ってくる
そして、コスモスの花の前まで来た。
「……お前見ているとムカツクの。宮羅野君と、仲良くしてさー」
ギロりと睨んできた
「あ……すみませっ……すみません」
泣きそうになりながらも堪えている秋桜
「こんな、あっても無くても一緒な花、とっとと枯れてしまえばいい!
消えてしまえばいいのだ!」
そういい、彩音は、コスモスの花を足で踏み潰し、根っこから、引っ張った
グシャッ
「!?」
「あはは!いい気味!」
彩音は笑いながらその場にポイっとコスモスを投げ捨てた。
「……っ!」
—最低……最低、最低!
何で?何で、こんなこと……!
酷い、酷すぎる!
このコスモスだって……生きてるんだよ?
ココロだってあるんだよ!?
それを……それを……!
「宮本さん……」
少し足が震えている
「あぁ?何だよ。弱虫」
「……私は、確かに弱い。弱くて泣き虫でっ!
ドジで、大人しいし。ヒトに意見を言えないし……
クラスでは、空気のように存在感がないし……挙句の果てに、
名前まで、憶えてもらえない三年間だったよ。」
「だ……だから?」
「だけどね?この、コスモスはね?違う気がした」
秋桜は彩音の方を向いた
「我慢強くて、立派で、何度でも立ち上がって……
逞しくって……」
秋桜はまだ震えていたが、頑張って最後まで言おうとした
彩音の方を見て
「私は、そんな健気なコスモスを見て、自信が持てるようになった!
明日は、頑張ろう。っていう気持ちになれたの!」
涙が溢れてきた
「……何。コイツ……!お前の、そういうところが、
ムカツクんだよ!」
ガッッ
彩音は石を投げて逃げていった
「い……痛……」
秋桜の腕に石が当たった
「あ……、コスモスが」
すぐにコスモスを拾ってあげ、植えなおした
「……あ。」
ヘタッ
コスモスの花は、ヘタりと萎れてしまった
「駄目……駄目だよ」
—今まで、頑張って生きてきたんだよ?
それを、無駄にしちゃ駄目……!
確かに、永遠の命なんて、何処にもないけれど……
「……水」
秋桜は、ジョウロで水をかけてみたが
ヘタり
「……う……うわぁぁぁぁぁん!」
その場に座り込み、泣き叫んだ
好きな人は、倒れて、コスモスの花までもダメになってしまった。
私は、どうしたら、良いの?