二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: グレイシア*【ボカロ小説】 ( No.50 )
日時: 2011/11/24 12:39
名前:  苺 ◆cwioQlSesU (ID: 2mVH7ZuJ)




グレイシア

私に居場所を与えててくれた


愛も希望も全部全部、その名前に込められていて


永遠の命なんて何処にもないけれど—



卒業式解散後

ー学校裏ー

ありがとう。グレイシア。私、あなたのお陰で……友達も出来ました
この三年間、コスモのお陰で強くなれた。

「植えておきます」

秋桜は、花の種を植えた


「宮羅夜さん。手紙、ありがとう。私もあなたが好きでした」


手紙というのは、今日

光の母が

「これ……光が死ぬ前に書いていたアナタ宛の手紙です」
と渡してきた

内容は

「桜咲へ、嘘を吐いていてごめん。俺、実は余命一ヶ月だったんだ……
君に悲しい思いをさせたくなかったんだ。言い訳みたいになってしまったけど……本当にごめん。


高校一年の入学式から、ずっと見てました」






秋桜の目から、涙が溢れてくる

「……っ」

もっといっぱい、話しておけば良かった
もっと、あなたの事を知りたかった

今、後悔しても遅いけれど……

「う、う、うわぁぁぁぁんっ!」


短い間でしたけど

アナタのこと、一生忘れません。




さようなら—






              *










二年後


大学二年生です

私は、友達もいます。高校生の時とはもう違います

強くなれた気がします


「秋桜〜!」

「澪!」

朝倉 澪(あさくら みお)

一番の親友です

「どっか行こ!」

「うん。どこ行く?」


私は、もう弱音なんて吐きません

明日なんて来なくていい、と思っていた高校生の頃ですけど



明日の光を見届けに行きたいくらいになりました。








                        Fin...